リスティング広告とは?仕組み・費用・メリットを初心者向けにわかりやすく解説

「リスティング広告って何?」「検索すると上に出てくる広告のこと?」──Web広告に初めて触れる方にとって、リスティング広告は最も身近でありながら、意外と仕組みがわかりにくい存在です。
本記事では、リスティング広告の基本的な仕組みから費用相場、メリット・デメリット、SEOとの違い、始め方、キーワード選定のコツまで、初心者の方でも理解できるよう体系的に解説します。「自社でやるべきか、プロに任せるべきか」の判断材料もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
リスティング広告とは?基本の仕組みを解説
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーがキーワードを検索した際に、検索結果ページの上部や下部に表示されるテキスト形式の広告です。「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーの検索意図に合った広告を表示できることが最大の特徴です。
たとえば「東京 税理士 おすすめ」と検索したユーザーに対して、税理士事務所の広告を表示できます。つまり、今まさにサービスを探しているユーザーにアプローチできるため、他のWeb広告と比べてコンバージョン率(成約率)が高い傾向にあります。
リスティング広告の掲載の仕組み
リスティング広告は「オークション形式」で掲載順位が決まります。広告主が「このキーワードで広告を出したい」と入札し、入札価格と広告の品質スコアの掛け合わせ(広告ランク)によって掲載順位が決定します。
品質スコアは、広告文とキーワードの関連性、ランディングページの品質、過去のクリック率などから算出されます。そのため、単に高い金額を入札するだけでなく、広告の質を高めることでも上位表示が可能です。
課金方式はクリック課金(CPC)
リスティング広告はCPC(Cost Per Click)方式、つまりクリック課金型です。広告が表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックしたときに初めて課金されます。1クリックあたりの費用はキーワードの競合度によって異なり、数十円から数千円まで幅があります。
リスティング広告の種類|Google広告とYahoo!広告の違い
日本国内でリスティング広告を出稿できる主要なプラットフォームは、Google広告とYahoo!広告の2つです。それぞれの特徴を把握して、自社に合った媒体を選びましょう。
Google広告(旧Google AdWords)
Google広告は、国内検索エンジンシェアの約75〜80%を占めるGoogleの検索結果に広告を掲載できるサービスです。幅広いユーザー層にリーチでき、特にスマートフォンからの検索ではGoogleの利用率が圧倒的です。管理画面の機能が充実しており、AIによる自動入札やレスポンシブ検索広告など、運用効率を高める機能が豊富に用意されています。
Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)
Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANの検索結果に広告を掲載するサービスです。国内シェアは約15〜20%ですが、40代以上のユーザーやPC利用者の比率が高いのが特徴です。BtoC商材やシニア向けサービスを扱う場合はYahoo!広告が効果的なケースもあります。また、Google広告よりもクリック単価が低い傾向にあり、予算を抑えて運用したい場合にも適しています。
初めてリスティング広告を始めるなら、まずはリーチ範囲の広いGoogle広告からスタートし、成果が出てきたらYahoo!広告にも展開する方法がおすすめです。
リスティング広告のメリット5つ
リスティング広告が多くの企業に選ばれる理由を5つのメリットから解説します。
① 購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできる
リスティング広告の最大の強みは、「今まさに探している人」に広告を表示できることです。たとえば「リフォーム 見積もり」と検索するユーザーは、すでにリフォームを検討しており、業者を探している段階です。このような能動的なユーザーにアプローチできるため、SNS広告やディスプレイ広告と比べてコンバージョン率が高くなりやすいのです。
② 少額から始められる
リスティング広告には最低出稿金額の制限がないため、月額数万円からでもスタートできます。テレビCMや新聞広告のように大きな初期投資が不要で、中小企業や個人事業主でも取り組みやすい広告手法です。
③ 即効性がある
SEO(検索エンジン最適化)では上位表示まで数カ月かかることが一般的ですが、リスティング広告なら設定後すぐに検索結果の上部に表示されます。新規サービスのローンチやキャンペーン期間中など、短期間で集客したい場面で特に効果を発揮します。
④ 効果を数値で測定・改善できる
表示回数、クリック数、クリック率、コンバージョン数、費用対効果(ROAS)など、あらゆる指標をリアルタイムで確認できます。データに基づいてキーワードや広告文を改善し続けることで、費用対効果を継続的に向上させることが可能です。
⑤ 柔軟な予算管理ができる
日予算の上限設定、配信時間の指定、特定地域への限定配信など、予算の使い方を細かくコントロールできます。成果が出ないキーワードはすぐに停止し、効果の高いキーワードに予算を集中させるといった柔軟な運用が可能です。
リスティング広告のデメリット3つ
メリットの多いリスティング広告ですが、事前に知っておくべきデメリットもあります。
① 継続的に費用がかかる
リスティング広告は広告費を払い続けなければ表示が止まります。SEOのように「一度上位表示されれば広告費ゼロで集客できる」という資産性はありません。長期的な視点では、リスティング広告で即効性のある集客を行いながら、並行してSEO対策を進めるのが理想的な戦略です。
② 運用に専門知識が必要
効果的な運用には、キーワード選定、入札戦略、広告文の作成、除外キーワードの設定、ランディングページの最適化など、幅広い知識が求められます。初心者が自己流で運用すると、予算を消化するだけで成果が出ないケースも少なくありません。
③ 競合が多いキーワードはクリック単価が高騰する
人気のあるキーワードは多くの広告主が入札するため、クリック単価が高くなります。たとえば「弁護士 相談」「脱毛 サロン」などの競合の激しいキーワードでは、1クリックあたり1,000〜3,000円になることもあります。費用対効果を保つためには、ニッチなキーワードを狙う、ロングテールキーワードを活用するなどの工夫が重要です。
リスティング広告の費用相場|いくらから始められる?
リスティング広告の費用は業種や競合状況によって大きく異なりますが、一般的な相場感をお伝えします。
月額広告費の目安
中小企業がリスティング広告を始める場合、月額10万〜30万円が一般的なスタートラインです。まずは少額でテスト運用を行い、成果の出るキーワードや広告文を見極めてから予算を拡大するのが賢明です。大手企業や競合の激しい業界では月額100万円以上を投じるケースもありますが、予算の大小にかかわらず重要なのは費用対効果(ROAS)を意識した運用です。
クリック単価(CPC)の相場
クリック単価は業界によって大きく異なります。BtoB商材やIT関連は100〜500円、不動産・金融・法律・美容などの高単価業界では500〜3,000円、ECやアパレルなどの一般消費財では50〜200円程度が目安です。自社の業界のクリック単価を事前にGoogleキーワードプランナーで確認しておくと、必要な予算の見積もりが立てやすくなります。
代行を依頼する場合の費用
リスティング広告の運用を代理店やフリーランスに依頼する場合は、広告費に加えて運用手数料が発生します。一般的には広告費の20%が手数料の相場です。たとえば月額広告費50万円の場合、手数料10万円を加えた合計60万円が月額コストになります。費用の詳しい内訳や代理店・フリーランスの比較については、関連記事「広告運用代行の費用相場は?手数料の仕組みと料金体系を徹底解説」で詳しく解説しています。
リスティング広告とSEOの違い|どちらを選ぶべき?
検索結果からの集客手段としてよく比較されるリスティング広告とSEO。両者の違いを理解して、自社に合った施策を選びましょう。
リスティング広告は費用を支払って検索結果の上部に表示する有料施策で、即効性が高く、配信開始から数時間で集客が可能です。一方、SEOはコンテンツの品質や技術的な最適化によって自然検索での上位表示を目指す施策で、成果が出るまで3〜6カ月程度かかりますが、一度上位表示されれば広告費をかけずに継続的な集客が可能です。
理想的なアプローチは「リスティング広告とSEOの併用」です。短期的にはリスティング広告で集客しながら、中長期的にはSEOで安定した流入基盤を構築する。リスティング広告で得られる検索キーワードのデータは、SEOのキーワード戦略にも活用できるため、両者は相互補完の関係にあります。
リスティング広告のやり方|始め方5ステップ
リスティング広告を始めるための基本的な流れを5つのステップで解説します。
ステップ1:広告アカウントを作成する
Google広告の場合、Googleアカウントがあれば無料でアカウントを作成できます。ads.google.comにアクセスし、ビジネス情報や支払い方法を登録すれば準備完了です。Yahoo!広告も同様にYahoo!ビジネスIDを取得してアカウントを開設します。
ステップ2:キーワードを選定する
Googleキーワードプランナーを使い、自社のサービスに関連するキーワードをリストアップします。検索ボリューム、競合性、推定クリック単価を確認し、費用対効果の見込めるキーワードを選びましょう。最初は「商品名+購入」「サービス名+料金」など、購買意欲の高いキーワードに絞って出稿するのが効果的です。
ステップ3:広告文を作成する
広告文は「見出し」「説明文」「表示URL」で構成されます。見出しにはターゲットキーワードを含め、説明文ではサービスの強みやユーザーへのベネフィットを端的に伝えましょう。Google広告のレスポンシブ検索広告では、複数の見出しと説明文を登録すると、AIが最適な組み合わせを自動で表示してくれます。
ステップ4:ランディングページを用意する
広告をクリックしたユーザーが最初に訪れるページ(ランディングページ)の品質は、コンバージョン率に直結します。検索キーワードと広告文の内容に一致したページを用意し、問い合わせフォームや購入ボタンまでの導線を明確にしておくことが重要です。
ステップ5:配信開始と効果測定
すべての設定が完了したら配信を開始します。最初の1〜2週間はデータ収集期間として、クリック率やコンバージョン率の推移を観察しましょう。その後、成果の低いキーワードの停止、入札価格の調整、広告文のABテストなどを行いながら最適化を進めていきます。
リスティング広告の効果を高めるキーワード選定のコツ
リスティング広告の成果はキーワード選定で8割決まるといっても過言ではありません。効果を最大化するためのポイントを解説します。
コンバージョンに近いキーワードを優先する
「〇〇 おすすめ」「〇〇 比較」「〇〇 料金」など、購買や問い合わせに近い検索意図を持つキーワードを優先的に出稿しましょう。「〇〇とは」のような情報収集段階のキーワードは検索ボリュームが大きいものの、コンバージョン率は低い傾向にあります。限られた予算の中では、まず成果に直結するキーワードに集中するのが鉄則です。
マッチタイプを適切に設定する
キーワードのマッチタイプには「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類があります。完全一致は指定したキーワードそのものに対してのみ広告を表示し、部分一致は関連する幅広い検索にも広告が表示されます。最初はフレーズ一致で始めて、検索語句レポートを確認しながら完全一致や除外キーワードを追加していくのが効率的です。
除外キーワードを活用する
除外キーワードとは、広告を表示したくない検索語句を指定する機能です。たとえばリスティング広告の代行サービスを提供している場合、「リスティング広告 求人」「リスティング広告 資格」といった採用や学習目的の検索には広告を表示しないよう設定します。除外キーワードを適切に設定することで、無駄なクリックを防ぎ、予算を有効活用できます。
リスティング広告の運用は自社?代行?判断基準
リスティング広告の運用方法は大きく「自社運用(インハウス)」と「運用代行」の2つに分かれます。それぞれの特徴を踏まえて、自社に合った方法を選びましょう。
自社運用(インハウス)が向いているケース
社内にWeb広告の知識を持つ担当者がいる場合や、月額広告費が少額(10万円以下)で代行手数料のコストメリットが小さい場合は、自社運用が適しています。また、PDCAを高速に回したい場合や、広告運用のノウハウを社内に蓄積したい場合もインハウス運用が有効です。
運用代行が向いているケース
広告運用の経験者が社内にいない場合、担当者が他の業務と兼務で十分な時間を割けない場合、または月額広告費が30万円以上で本格的に成果を追求したい場合は、プロへの代行依頼が効果的です。代理店は複数のクライアントの運用実績から培ったノウハウを活かし、効率的にPDCAを回してくれます。
運用代行を検討される方は、当社の広告運用代行サービスの見積もりツールもぜひご活用ください。広告予算や媒体を入力するだけで、概算費用をその場で確認できます。
まとめ
リスティング広告は、検索しているユーザーにピンポイントでアプローチできる、即効性の高いWeb広告です。少額から始められ、効果をデータで測定しながら改善できるため、はじめてのWeb広告としても最適な手法といえます。
一方で、継続的なコストがかかること、効果的な運用には専門知識が必要なことも事実です。自社の状況に合わせて、インハウス運用と代行の最適なバランスを見極めることが成功の鍵となります。
リスティング広告の運用代行をお考えの方は、まずは無料の見積もりシミュレーターで概算費用をチェックしてみてください。予算感を把握したうえで、最適な運用体制を一緒に考えましょう。
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