EFOとは?平均値の目安と改善するための7つの方法を解説

Web集客に力を入れているのに、なかなかお問い合わせや申し込みが増えない——そんなときに見直したいのが入力フォームです。フォームの使いにくさは、せっかく関心を持ってくれたユーザーの離脱を招き、大きな機会損失につながります。そこで重要になるのがEFO(エントリーフォーム最適化)です。本記事では、EFOの意味や、フォーム離脱率・通過率といった平均値の目安、そしてコンバージョン率(CVR)を高めるための具体的な7つの改善方法をわかりやすく解説します。
EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、日本語では「エントリーフォーム最適化」または「入力フォーム最適化」と呼ばれます。お問い合わせ・資料請求・会員登録・商品購入などの入力フォームを、ユーザーにとって使いやすく入力しやすい形に改善し、入力完了率(コンバージョン率)を高める施策の総称です。
入力フォームは、Webサイトを訪れたユーザーが具体的なアクションを起こす最後の接点です。ここまでたどり着いたユーザーは商品やサービスへの関心が高く、コンバージョンに非常に近い段階にいます。しかし、入力項目が多い・エラーが分かりにくい・操作が煩雑といった理由でストレスを感じると、あと一歩のところで離脱してしまいます。EFOは、この「見えにくいストレス」を一つずつ取り除き、取りこぼしを防ぐための取り組みです。
EFOは、広告やコンテンツ制作などの集客施策と比べて少ない工数で取り組める一方、コンバージョンに直結しやすい改善領域として注目されています。主な理由は次のとおりです。
EFOに取り組む前に、自社フォームの数値が一般的な水準と比べてどうなのかを把握しておくことが大切です。ここでは目安となる主要な指標を紹介します。
フォーム離脱率とは、フォームに到達したユーザーのうち、入力を完了せずに離れてしまった割合のことです。一般的に、フォームに到達したユーザーの約6〜8割が入力を完了せずに離脱するとも言われており、フォームの種類によっては40〜70%程度が目安とされます。つまり、フォームを開いた10人のうち、実際に送信まで進むのは2〜4人程度というケースも珍しくありません。
フォーム離脱率は次の式で計算できます。
フォーム離脱率(%)= 離脱数 ÷ フォーム到達数 × 100
離脱率の裏返しが通過率(完了率)です。BtoBサイトの問い合わせ・資料請求フォームでは、通過率25〜30%程度が最適化の一つの目安とされています。この水準を下回っている場合は、フォームに改善の余地が大きいと考えられます。逆に言えば、最適化されていないフォームでは7割以上のユーザーを取りこぼしている可能性があるということです。
離脱率や通過率の目安は、業種やフォームの種類によっても変わります。一般的な傾向は次のとおりです。
これらはあくまで目安です。重要なのは他社と比較することよりも、自社の数値を継続的に計測し、改善の前後でどう変化したかを把握することです。
効果的なEFOを行うには、まずユーザーが離脱する原因を理解することが欠かせません。代表的な要因は次のとおりです。
ここからは、フォーム離脱率を下げてCVRを高めるための具体的な改善方法を7つ紹介します。すべてを一度に行う必要はなく、効果の大きいものから優先的に取り組むのがおすすめです。
EFOの基本かつ最も効果が大きいのが、入力項目の削減です。本当に必要な項目だけに絞り、任意の項目は思い切って削除するか「任意」と明記しましょう。氏名・メールアドレス・問い合わせ内容など、目的に対して最低限必要な情報に絞ることで、入力の心理的・物理的な負担を大きく減らせます。
郵便番号からの住所自動入力、フリガナの自動表示、全角・半角の自動変換といった入力補助機能は、ユーザーの手間を大幅に削減します。特にスマートフォンでは文字入力の負担が大きいため、自動入力の効果は顕著です。選択肢が決まっている項目はプルダウンや日付ピッカーにすると、入力ミスも防げます。
エラーは離脱の大きな原因です。送信後にまとめて表示するのではなく、入力中にその場でリアルタイムにエラーを知らせ、該当箇所をハイライトしましょう。メッセージも「入力形式が正しくありません」のような曖昧な表現ではなく、「半角数字で入力してください」のように、何をどう直せばよいかが具体的に分かる文言にすることが重要です。
フォームが複数ステップに分かれている場合は、プログレスバーやステップ表示で「今どの段階にいるか」「あと何項目で完了か」を示しましょう。ゴールが見えることでユーザーのモチベーションが保たれ、途中離脱を防げます。入力のゴールを明示することは、ユーザーの不安を取り除くうえでも効果的です。
入力ページでは、ヘッダーのナビゲーションやサイドバー、フッターのリンクなど、フォーム以外への導線を極力減らしましょう。入力に集中できる環境をつくることで、他ページへの離脱を防げます。また、入力中に誤って離脱しようとした際に確認メッセージを表示したり、入力内容を一時的に保存したりする工夫も有効です。
現在は多くのユーザーがスマートフォンからフォームにアクセスします。入力欄やボタンは指でタップしやすい大きさにし、項目に応じて適切なキーボード(数字入力欄では数字キーボードなど)が表示されるように設定しましょう。PCで問題なく見えても、スマホでは操作しづらいケースは多いため、実機での確認が欠かせません。
EFOは一度実施して終わりではありません。どの項目で離脱が多いのかを計測し、仮説を立てて改善し、結果を検証する——このPDCAを回し続けることが成果につながります。A/Bテストで複数のパターンを比較すれば、感覚ではなくデータに基づいた改善が可能になります。
ここまで紹介した施策の多くは、EFOツールを使うことで効率的に実装できます。リアルタイムエラー表示・住所の自動入力・離脱防止ポップアップ・項目ごとの離脱率分析などの機能を、コードを書かずに導入できるツールも多くあります。開発リソースが限られている場合や、フォーム改善を継続的に行いたい場合は、ツールの導入も選択肢に入れるとよいでしょう。
EFOはコンバージョン改善に効果的ですが、フォーム単体の最適化だけでは成果が頭打ちになることもあります。そもそもフォームへの動線(CTAの分かりやすさ)に問題がないか、フォーム到達前のページに課題がないかも合わせて確認しましょう。また、フォーム完了後の問い合わせ対応やフォローが非効率では、せっかくの成果を活かしきれません。フォームの前後を含めた全体最適の視点が大切です。
EFO(エントリーフォーム最適化)とは、入力フォームを使いやすく改善し、離脱を防いでコンバージョン率を高める施策です。フォームに到達したユーザーの多く(一般に6〜8割とも言われます)が入力を完了せずに離脱しており、BtoBでは通過率25〜30%が最適化の目安とされています。
改善の第一歩は、自社フォームの離脱率・通過率を計測し、現状を把握することです。そのうえで、入力項目の削減や入力補助、エラー表示の改善など、本記事で紹介した7つの方法を効果の大きいものから取り入れてみてください。小さな改善の積み重ねが、広告費を増やさずに成果を伸ばす近道になります。

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