フリークエンシーとは?計算式・広告疲労の見方と上限設定

広告のフリークエンシーは、対象期間に一人へ平均何回広告が表示されたかを表す指標です。基本の式は表示回数÷リーチです。7日間で10万表示、リーチ2万人なら、平均フリークエンシーは5回になります。
「5回」だけでは多すぎるか判断できません。1日か1カ月か、新規向けか既存顧客向けか、何を伝える広告かで意味が変わります。すべての広告に通用する最適回数はありません。
表示回数・リーチ・頻度の違い
指標 | 基本の意味 | 読み方 |
|---|---|---|
表示回数 | 広告が配信された回数 | 延べの接触量 |
リーチ | 期間内に到達した重複を除く対象者数 | 到達範囲。媒体の推定方法にも依存 |
フリークエンシー | 表示回数÷リーチ | 一人あたりの平均接触回数 |
平均5回でも、全員が5回見たとは限りません。一部に集中している場合があります。また、媒体AとBで同じ人に到達していれば、両媒体のリーチを単純合計して全体頻度を計算することはできません。
日別リーチを足した値も、7日間の重複を除くリーチとは異なります。全期間の頻度を知りたいときは、その期間を選んだレポートの表示回数とリーチを使ってください。
広告疲労を見つける比較例
次の数値は、同じ7日間の長さで比較する架空例です。
指標 | 前週 | 今週 |
|---|---|---|
リーチ | 20,000 | 20,000 |
表示回数 | 60,000 | 120,000 |
平均頻度 | 3回 | 6回 |
クリック数 | 600 | 720 |
成果件数 | 30 | 24 |
広告費 | 60,000円 | 120,000円 |
CPA | 2,000円 | 5,000円 |
到達人数が増えず接触回数だけが増え、CPAも悪化しています。配信の集中や広告疲労を調べるきっかけになりますが、この表だけで原因は確定しません。入札環境、曜日、価格変更、LP障害、対象者の構成も確認します。
頻度が高いときの改善順序
- 同じ期間・媒体・対象者・成果定義で比べているかを確認する。
- 新規向けとリターゲティングを分け、購入済み顧客への配信条件を確認する。
- 表現の差し替えや対象者の拡張など、一つの変更を決める。
- 対応するキャンペーンなら上限設定を検討する。
- 頻度だけでなく、リーチ、成果数、CPA、利益を同じ期間で評価する。
新しいクリエイティブでも同じ人に大量表示されれば、問題が残る場合があります。反対に検討期間の長い商品では、回数を減らしすぎて必要な情報を届けられないこともあります。目的と経済性をセットで判断します。
フリークエンシーキャップの設定
キャップは、同一対象者への配信回数を一定範囲で制限する設定です。すべてのキャンペーンで利用できるわけではありません。2026年9月確認のGoogle広告公式ヘルプでは、ディスプレイと動画が対象で、Demand Genは対象外です。
種別 | 設定時の確認点 |
|---|---|
Googleディスプレイ | 作成済みキャンペーンの設定にある頻度管理。視認可能な表示が上限の対象 |
Google動画 | キャンペーン単位。表示・視聴など、選べる対象と期間を確認 |
その他の媒体・目的 | 現在の管理画面と公式ヘルプで、上限・目標頻度の提供条件を確認 |
上限の対象が広告、広告グループ、キャンペーンのどれかも記録します。「週3回」の設定を別キャンペーンにも付ければ、全社広告で週3回になるという意味ではありません。Cookieや端末識別の制約もあるため、実際の到達を完全に制御できるとは考えないでください。
変更記録のテンプレート
「対象キャンペーン/集計期間/新規・再訪の区分/変更前のリーチ・頻度・CPA/変更内容/確認日/継続・撤回の条件」を記録します。例えば、上限を変えたあとにCPAが改善しても成果数が大幅に減ったなら、必要な獲得量を満たすか再検討します。
回数そのものを成功指標にせず、限られた予算で必要な対象者へ届き、成果につながったかを確かめましょう。
関連する記事
マーケティングの数値を継続して確認する
媒体ごとの定義と集計期間をそろえたうえで、定期的に数値を見直しましょう。NeX-Rayの対応媒体や分析機能はサービス紹介で確認できます。無料で始める。
参考資料
製品仕様・公式資料は2026年9月28日に確認しました。画面名や利用可能な機能は、アカウントや提供状況によって異なります。




