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マーケティング予算の立て方|3つの算出方法とシナリオ比較

マーケティング予算の立て方入門|売上目標から逆算する3つの手法

公開日: 2026/03/26

最終更新日: 2026/09/29

カテゴリ: マーケティング予算・KPI

著者: 与謝秀作

この記事の内容を実践したい方へ

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マーケティング予算は、売上比率だけで決めず、目標に必要な活動量と実行費用を照合して立てます。売上比率法は規模感、目標逆算法は必要量、施策積み上げは実行可能性を確認するために使えます。

同じ企業で3つの方法を比較すると、目標が予算に対して大きすぎないか、獲得費用だけで制作・運用を忘れていないかが分かります。以下の金額・率はすべて架空の仮定で、相場や推奨配分ではありません。

最初に売上と費用の範囲を決める

例の企業は年間売上計画5億円のうち、新規受注売上1億円を今回の対象とします。残りの既存顧客売上は、更新・継続の別計画で管理します。受注と売上計上が違う時期になる場合も分けます。

費用は媒体費、制作費、イベント等の活動費、ツール、社内・外注の運用工数を確認します。税、通貨、年間と月次、計上と支払のどれを使うかもそろえます。

方法1:売上比率で規模感を確認する

年間売上5億円に仮に3%を掛けると、予算枠は1,500万円です。この3%は説明用の数字であり、適切な予算比率を示しているわけではありません。粗利益、成長段階、既存顧客比率、営業体制が違えば必要額も変わります。

前年との連続性や資金面を確認しやすい一方、新規市場への投資や成果に必要な活動量を説明しにくい方法です。比率で出した枠を、次の2つの方法で検証します。

方法2:目標から必要件数を逆算する

項目

架空の前提・計算

必要数・金額

新規受注

1億円÷平均200万円

50件

商談

50件÷受注率20%

250件

有効リード

250件÷商談化率25%

1,000件

獲得活動費

1,000件×8,000円

800万円

制作

見積もりを積み上げる

120万円

ツール

契約条件を積み上げる

60万円

社内運用・分析

対象工数を配賦する

120万円

合計

上記費用

1,100万円

有効リードは対象企業・関心などの条件を満たし、重複と既存顧客を除いた接点とします。獲得単価の分母もそろえてください。獲得活動費に制作や運用が含まれている場合は、別行で二重に足しません。

また、1,000件が対象年度の受注へ進むだけの時間と営業能力が必要です。年度末の獲得や長期案件は、翌期への持ち越しを含めて計画します。

方法3:実行する施策から積み上げる

活動

想定する有効リード

活動費の仮定

広告媒体

400件

480万円

イベント

400件

200万円

パートナー施策

200件

120万円

獲得活動の合計

1,000件

800万円

共通の制作・ツール・運用

上の活動を支える費用

300万円

総額


1,100万円

各活動の件数は独立した新規有効リードという仮定です。実運用では同じ企業・担当者が複数の施策に参加するため、重複後の総数を見積もります。本数、開催日、担当者、制作能力まで落とし込み、金額上は足りても実行できない計画を避けます。

3つの結果と下振れを比較する

売上比率による1,500万円と、逆算・積み上げによる1,100万円に差があっても、余った400万円を使い切る必要はありません。追加投資の目的と、試す価値のある仮説があるかで判断します。

シナリオ

有効リード

商談化率

受注率

受注件数

受注売上

標準

1,000

25%

20%

50

1億円

下振れ

800

20%

15%

24

4,800万円

獲得量が増えた場合

1,200

25%

20%

60

1億2,000万円

平均受注額は全行200万円です。獲得量を増やす案では追加費用と営業の余力を再計算します。費用固定のまま数量だけが増える保証はありません。

配分と見直し条件を決める

短期の需要獲得、比較・育成コンテンツ、既存顧客の継続では成果が出る時間が違います。すべてを同じ月のCPAだけで比較せず、目的別の主指標と評価期間を置きます。予備費の率も一律に設定せず、確認できているリスクと代替案の費用から考えます。

承認前には、各費用の根拠、担当、成果の定義、重複、社内工数、下振れ対応を確認します。承認後は原予算を残して最新見込みを更新し、追加・停止・再配分の判断を記録してください。

関連する実務ガイド

  • 予算編成とは?全社の予算サイクルと部門別の役割
  • マーケティング予算案の作り方|計算例と承認用テンプレート
  • マーケティング予算管理表テンプレート|月次・四半期・年間の記入例
  • マーケティングROIの計算方法|ROASとの違いと費用範囲

予算と施策の状況を継続して管理する

Xtrategyの予実管理機能では、月次の予算・実績を入力し、差異や消化状況を確認できます。まず自社の費目と締め日のルールを決め、30日間の無料トライアルで運用に合うか確かめてください。

 

 

 

 

目次

  1. 最初に売上と費用の範囲を決める
  2. 方法1:売上比率で規模感を確認する
  3. 方法2:目標から必要件数を逆算する
  4. 方法3:実行する施策から積み上げる
  5. 3つの結果と下振れを比較する
  6. 配分と見直し条件を決める
  7. 関連する実務ガイド
  8. 予算と施策の状況を継続して管理する

 

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