UTMパラメータとは?書き方・設定方法・GA4での確認手順をわかりやすく解説

「この流入、広告経由なの?SNSからなの?」——Webマーケティングを行ううえで、ユーザーがどの経路からサイトに訪れたかを正確に把握することは非常に重要です。しかし、GA4をデフォルト設定のままにしていると、メルマガやSNS投稿、QRコードなどからの流入が「Direct(直接流入)」と判定されてしまい、施策ごとの効果を正しく計測できないケースがあります。
そこで活用したいのがUTMパラメータです。UTMパラメータをURLに付与するだけで、GA4上で流入元・媒体・キャンペーンを正確に識別できるようになります。この記事では、UTMパラメータの基本的な仕組みから5種類のパラメータの書き方、Campaign URL Builderを使った設定方法、GA4での確認手順、運用時の注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
UTMパラメータとは、URLの末尾に付与する識別用の文字列で、ユーザーがどのリンクをクリックしてサイトに訪れたかをGA4に伝える役割を持っています。UTMは「Urchin Tracking Module」の略で、Googleアナリティクスの前身であるUrchinの時代から使われている計測の仕組みです。
基本的な構造は「ベースとなるURL」+「?(クエスチョンマーク)」+「パラメータ名=値」の形式です。複数のパラメータをつなげる場合は「&(アンパサンド)」で接続します。たとえば次のようなURLになります。
https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=spring_sale
このURLをクリックしたユーザーの流入情報は、GA4上で参照元が「google」、メディアが「cpc」、キャンペーン名が「spring_sale」として記録されます。
UTMパラメータを設定しないと、GA4は流入元を正確に判定できない場合があります。たとえば、LINEやInstagramなどのアプリ内ブラウザからの流入はリファラ情報が送られないことが多く、GA4では「Direct」に分類されてしまいます。メルマガ内のリンクやチラシのQRコードからの流入も同様です。UTMパラメータを正しく設定すれば、こうした流入を媒体名や施策名ごとに確実に可視化できるようになります。
なお、Google広告の場合はGA4と連携していれば自動タグ設定(auto-tagging)により自動でパラメータが付与されるため、手動でUTMパラメータを設定する必要はありません。ただし、Yahoo!広告やMeta広告などGoogle広告以外の媒体では手動設定が必要です。
UTMパラメータは全部で5種類あります。このうちutm_sourceとutm_mediumは必須項目で、utm_campaignも実質的に設定が推奨されています。utm_termとutm_contentは必要に応じて使う任意項目です。それぞれの役割と書き方を見ていきましょう。
ユーザーがどのサイト・プラットフォームから流入したかを示すパラメータです。GA4では「参照元」として表示されます。設定例としては、google、yahoo、facebook、instagram、newsletter などがあります。
どのような種類の媒体から流入したかを示すパラメータです。GA4では「メディア」として表示されます。ここに設定する値はGA4の「デフォルトチャネルグループ」の定義に合わせることが重要です。主な設定値として、cpc(有料クリック広告)、organic(自然検索)、social(SNS投稿)、email(メールマガジン)、referral(他サイトからのリンク)、display(ディスプレイ広告)、affiliate(アフィリエイト)などがあります。この値が正しくないと、GA4のチャネルグループで「Unassigned(未割当)」に分類されてしまいます。
どの施策やキャンペーンからの流入かを識別するためのパラメータです。GA4では「キャンペーン」として表示されます。命名規則はチーム内で統一することが大切で、半角英数字とアンダースコアを使って「2026_spring_sale」「newsletter_202604」のように設定するのが一般的です。
有料検索広告で出稿しているキーワードを識別するためのパラメータです。GA4では「キーワード」として表示されます。設定は任意で、GA4の探索レポートで確認する必要があります。Google広告では自動タグにより不要ですが、他媒体の検索広告で活用できます。
同じキャンペーン内で異なる広告やリンクを区別するためのパラメータです。A/Bテストでバナーのバリエーションを比較したい場合や、メルマガ内の複数リンクを識別したい場合に使います。たとえば utm_content=banner_a と utm_content=banner_b を設定すれば、どちらのバナーがより多くのクリックを生んだかをGA4で確認できます。こちらも設定は任意です。
UTMパラメータ付きURLを作成する方法として、最も手軽なのがGoogleが公式に提供している「Campaign URL Builder」を利用する方法です。設定の流れを順に解説します。
まず、Googleの「Campaign URL Builder」にアクセスします。画面上のフォームに、リンク先のURL(website URL)と各UTMパラメータの値を入力します。必須項目であるutm_source、utm_medium、utm_campaignを入力すると、画面下部にUTMパラメータ付きのURLが自動生成されます。utm_termやutm_contentは必要に応じて入力してください。生成されたURLをコピーし、広告やメルマガ、SNS投稿などに貼り付けるだけで設定完了です。
大量のUTMパラメータ付きURLを管理する場合は、ExcelやGoogleスプレッドシートでテンプレートを作成するのが効率的です。各列にベースURL、utm_source、utm_medium、utm_campaign、utm_term、utm_contentを設け、CONCATENATE関数やTEXTJOIN関数で自動結合するシートを作れば、入力ミスを減らしつつ大量のURLを一括生成できます。パラメータの管理台帳としても活用できるため、チームでの運用に向いています。
UTMパラメータを設定したら、実際にリンクをテストして正しく計測されるか確認しましょう。ブラウザのシークレットウィンドウで生成したURLにアクセスし、GA4の「リアルタイム」レポートを開きます。自分のアクセスが期待通りの参照元・メディア・キャンペーン名で記録されているか確認してください。シークレットウィンドウを使うのは、通常のブラウザだと自分のIPの除外設定や過去のCookieの影響で計測されない可能性があるためです。
UTMパラメータで設定した情報は、GA4の複数のレポートで確認できます。
GA4の左メニューから「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を選択します。デフォルトではプライマリディメンションが「セッションのメインのチャネルグループ」になっているため、これを「セッションの参照元/メディア」に切り替えると、utm_sourceとutm_mediumの値ごとのセッション数やコンバージョン数を確認できます。さらにセカンダリディメンションに「セッションのキャンペーン」を追加すれば、utm_campaignの値も合わせて確認可能です。
utm_termやutm_contentは標準のトラフィック獲得レポートでは表示できません。これらを確認するには、「探索」機能で自由形式のレポートを作成し、ディメンションに「セッションの手動キーワード」や「セッションの手動広告コンテンツ」を追加します。探索レポートを使えば、UTMパラメータのすべての値を自由に組み合わせて流入分析を行うことができます。
UTMパラメータは自由に値を設定できる反面、運用ルールを定めておかないとデータの表記揺れが発生し、分析精度が大きく低下します。以下の点に注意しましょう。
GA4ではUTMパラメータの大文字と小文字が区別されます。たとえば「Facebook」と「facebook」はGA4上で別の参照元として集計されてしまいます。値はすべて小文字で統一するルールを徹底しましょう。
utm_mediumの値はGA4のデフォルトチャネルグループの定義に合わせて設定しましょう。たとえば有料クリック広告なら「cpc」、メールなら「email」、SNS投稿なら「social」です。独自の値を設定すると、チャネルグループで「Unassigned」に分類されてしまい、レポートの視認性が悪くなります。
UTMパラメータの値に日本語を使うとURLエンコードされて文字列が非常に長くなり、可読性が低下します。半角英数字とアンダースコアまたはハイフンのみで記述するのが推奨されます。
複数の担当者がUTMパラメータを設定する場合、命名規則を事前に決めておくことが欠かせません。「spring-sale」と「spring_sale」と「springsale」が混在すると、GA4上で別のキャンペーンとして集計されてしまいます。パラメータの管理台帳を作成し、担当者間で共有しておきましょう。
UTMパラメータは外部からの流入を計測するためのものです。自社サイト内のページ間リンクにUTMパラメータを付けると、セッションが上書きされてしまい、本来の流入元が正しく計測できなくなります。サイト内のリンクにはUTMパラメータを付与しないよう注意してください。
UTMパラメータが特に効果を発揮する代表的な活用シーンを紹介します。
まず、メールマガジンの効果測定です。メルマガ内のリンクにUTMパラメータを付与することで、どのメルマガ配信がどれだけのサイト訪問やコンバージョンを生んだかをGA4で正確に測定できます。utm_sourceにnewsletter、utm_mediumにemail、utm_campaignに配信回や日付を入れるのが一般的です。
次に、SNS投稿の効果比較です。InstagramやX(Twitter)など複数のSNSに同じ記事のリンクを投稿する際に、utm_sourceを各SNS名で分けることで、どのSNSからの流入が最も多いかをGA4で比較できます。
また、QRコードからの流入計測にも活用できます。チラシやポスターに掲載するQRコードのURLにUTMパラメータを付ければ、オフライン施策からのサイト流入をGA4で計測できます。utm_sourceにqr_code、utm_mediumにofflineなどを設定するとよいでしょう。
さらに、複数の広告媒体の横断比較にも役立ちます。Yahoo!広告、Meta広告、LINE広告など、Google広告以外の媒体にUTMパラメータを設定すれば、GA4上ですべての広告チャネルの成果を統一的に比較・分析できます。
UTMパラメータとは、URLの末尾に付与する識別文字列で、GA4に流入元・媒体・キャンペーンなどの情報を伝える仕組みです。utm_source、utm_medium、utm_campaignの3つを基本として設定し、必要に応じてutm_termやutm_contentを追加します。
設定にはGoogleの「Campaign URL Builder」を使うのが手軽で確実です。GA4での確認は、トラフィック獲得レポートで参照元/メディア別のデータを確認するのが基本で、utm_termやutm_contentは探索レポートで分析します。
運用時は、値をすべて小文字に統一する、utm_mediumはGA4のチャネル定義に合わせる、命名規則をチーム内で共有する、サイト内リンクには使わないなどのルールを守ることが重要です。UTMパラメータを正しく運用することで、マーケティング施策ごとの効果を可視化し、データに基づいた予算配分や施策改善につなげていきましょう。

アクティブユーザーとはGA4でエンゲージメントのあったユーザー数を表す基本指標です。総ユーザー数・セッション数・PV数との違い、GA4での確認方法、DAU・WAU・MAUの意味、アクティブユーザーを増やすための改善施策までわかりやすく解説し...

セッション数とはWebサイトへの訪問回数を表す指標です。PV数やユーザー数との違い、GA4でのセッション数の確認方法、セッションが切れる条件、セッション数を増やすための改善施策までわかりやすく解説します。

直帰率を改善する10の具体的な方法を解説。業種・サイト種類別の目安値付きで、優先すべきページの見極め方から実装レベルの施策まで、すぐ実践できるガイドです。