KPIをやさしく解説|初心者向けの設定ステップ

公開日:
最終更新日:
カテゴリ: マーケ基礎用語, マーケティング予算・KPI
著者: 与謝秀作

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カテゴリ: マーケ基礎用語, マーケティング予算・KPI
著者: 与謝秀作
「KPIを決めておいて」と言われたけれど、そもそもKPIが何なのかピンとこない——そんな状態からでも大丈夫です。本記事では、KPIとは何かを簡単に、専門用語をできるだけ使わずに解説します。KGIとの違い、初心者でも迷わない3ステップの設定方法、やりがちな失敗までを一気に整理しましょう。
KPIは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。むずかしく聞こえますが、意味はシンプルです。最終的なゴールに向かって順調に進んでいるかを確かめるための、途中の目印。これがKPIです。
「半年で5kg痩せる」というゴールを立てたとします。しかし体重は毎日大きく動くものではないので、体重だけを眺めていても、うまくいっているかどうかは判断できません。そこで「1日8,000歩歩く」「週3回運動する」「1日の摂取カロリーを1,800kcalに抑える」といった数字を決めて、それを毎日チェックします。
この「1日8,000歩」がKPIです。ゴールそのものではなく、ゴールにたどり着くために自分でコントロールできる、途中の数字。ビジネスでもまったく同じ考え方をします。
KPIとセットでよく出てくるのがKGIです。ここも一言でまとめられます。
旅行にたとえるなら、KGIが「目的地」、KPIが「通過するチェックポイント」です。目的地だけ見ていても道に迷いますが、チェックポイントを通れているか確認すれば、早い段階で軌道修正できます。
最初から完璧を目指す必要はありません。まずはこの3ステップだけ押さえれば、実務で使えるKPIがつくれます。
ゴールを「半年後に月20件の問い合わせ」とします。問い合わせ数は「サイト訪問数 × 問い合わせ率」に分解できます。訪問数が月2,000人で問い合わせ率が0.5%なら、月10件。ここでKPIを「サイト訪問数」と「問い合わせ率」の2つに絞れば、どちらを伸ばせばゴールに届くかが一目でわかります。
設定した数字が本当にKPIとして機能するかは、次の3つを問うだけで判断できます。
はじめのうちは1〜3個で十分です。慣れてきてから増やしても遅くありません。管理しきれない数のKPIは、ないのと同じです。
KPIが「目標に対して順調かを測る指標」であるのに対し、OKRは「野心的な目標と、その達成度を測る成果指標をセットで掲げる仕組み」です。KPIは管理・モニタリング寄り、OKRはチャレンジと組織の方向づけ寄り、と覚えておけば十分でしょう。
KPI設定の代表的なフレームワークですが、最初は「数えられるか」「動かせるか」「ゴールにつながるか」の3つで十分です。慣れてから、より精緻な設計としてSMARTを取り入れれば問題ありません。
KPIとは、簡単に言えば「ゴールにたどり着くための、途中の目印となる数字」です。ゴールそのものであるKGIと区別し、①ゴールを数字で決める、②道のりを分解する、③追う数字を1〜3個に絞る、という3ステップで設定すれば、初心者でも実務で使えるKPIがつくれます。まずは自分のチームのゴールを紙に書き出し、そこから逆算して1つだけ目印を置いてみるところから始めてみましょう。