複業とは?副業との違い・始め方完全ガイド【2026年版】

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カテゴリ: 副業

著者: 与謝秀作

複業とは?副業との違い・始め方完全ガイド
目次

「複業」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?「副業と何が違うの?」「ただの誤字では?」と思う方も多いかもしれません。複業とは、複数の仕事を「すべて本業」として並行して取り組む働き方のことで、副業とは明確に異なる概念です。

働き方改革の推進や終身雇用制度の変化を背景に、複業という働き方は急速に注目を集めています。2025年の調査では、非副業者の30%が新たに複業を始めたいと回答しています。この記事では、複業の基本から副業との違い、メリット・デメリット、そして具体的な始め方まで徹底解説します。

複業とは?基本の意味を理解しよう

複業とは、複数の仕事に並行して取り組む働き方で、「パラレルキャリア」や「パラレルワーク」とも呼ばれます。働き方改革が浸透し始めた2018年以降、急速に注目を集めるようになりました。

複業の最大の特徴は、複数行っている仕事のどれか一つを指すのではなく、「複数の職業を持っている状態」そのものを表す点です。それぞれの仕事にプロとして本気で向き合い、専門性やコミットメントが求められるのが複業の特徴です。

複業と副業の違い

複業と副業はどちらも「ふくぎょう」と読みますが、その意味や位置づけは明確に異なります。

副業の特徴

副業は、メインの本業があることを前提に、サブ(補助)として別の仕事で収入を得る働き方です。本業の空き時間に行われることが多く、主な目的は収入の補填です。アルバイト、パート、在宅ワークなどが代表的で、本業ほど重い責任を負わないケースが一般的です。

複業の特徴

複業は、メイン・サブという序列をつけず、「どの仕事も本業」という考え方です。収入アップだけでなく、キャリア形成、スキルアップ、自己実現を目的とする人が多いのが特徴です。それぞれの仕事で得たスキルを相互に活かし、複数のキャリアを同時に発展させられる点が、副業との大きな違いです。

兼業・パラレルワークとの違い

複業に似た言葉として「兼業」や「パラレルワーク」もあります。兼業は本業として2種類以上の仕事を行う働き方で、複業とほぼ同義です。パラレルワークは、報酬の有無に関わらず仕事と並行して活動(研究、社会貢献、ボランティアなど非営利活動を含む)を行う働き方で、複業よりも広い概念です。

なぜ今、複業が注目されているのか

複業が注目される背景には、いくつかの社会的な変化があります。

まず、働き方改革の推進です。2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定して以降、副業を容認する企業が増加しています。2022年のガイドライン改定では、副業・兼業中の労働時間管理や健康管理のルールが明確化され、ダブルワークを認める企業がさらに増加しました。

次に、終身雇用制度の崩壊です。かつての「一つの会社に一生勤める」という価値観が変化し、複数の収入源を持つことの重要性が広く認識されるようになりました。リストラや倒産のリスクを分散する意味でも、複業は有効な戦略といえます。

さらに、リモートワークの普及も大きな要因です。コロナ禍以降、リモートワークが拡大したことで、通勤時間の削減や働く場所の自由度が向上し、複業に取り組みやすい環境が整いました。サイボウズなど先進的な企業では「複業採用」を積極的に進め、多様な経験を持つ人材を評価する動きも広がっています。

複業のメリット

収入源の分散と収入アップ

複数の収入源を持つことで、1つの会社に依存しない安定した収入基盤を築けます。万が一、ある仕事がなくなっても他の収入があるため、精神的にも経済的にも余裕を持てます。結果として収入の総額も増える可能性が高くなります。

スキルアップとキャリアの幅が広がる

異なる業種や職種の仕事を並行することで、多様なスキルや知見を獲得できます。それぞれの仕事で得た経験を相互に活かすことで、単一の仕事だけでは得られないユニークな強みが生まれます。たとえば、ITエンジニアとしての技術力と、ライターとしての表現力を組み合わせれば、技術ライターという希少なポジションを築けます。

人脈の拡大

複数の職場やプロジェクトに関わることで、異なる業界・分野の人々との接点が大幅に増えます。複業経験者の多くが「収入よりも人脈形成や経験値の増加が大きなメリット」と感じています。この人脈は、将来の転職や起業、新たなビジネスチャンスにもつながります。

自己実現とやりがい

複業では、自分が本当にやりたい仕事や興味のある分野に取り組めるため、大きなやりがいを感じられます。「自分が思い描く人生をデザインする」という複業の考え方は、働くこと自体への満足度を高めてくれます。

複業のデメリットと注意点

時間管理と健康管理の難しさ

複業の最大の課題は、時間と体調の管理です。複数の仕事を本気で行うため、労働時間が長くなりがちです。パーソル総合研究所の2025年の調査では、副業によって過重労働となり仕事に支障をきたした・体調を崩したと回答した人は26.9%にのぼりました。無理なスケジュールを組まず、休息時間を確保することが不可欠です。

就業規則の確認が必要

厳生労働省のモデル就業規則では副業を原則認める内容となっていますが、実際には企業ごとに規定が異なります。複業を始める前に、現在勤務している会社の就業規則を必ず確認してください。特に競業避止義務や秘密保持義務に投触しないか、届け出が必要かどうかを確認しておきましょう。

確定申告と税金の管理

複業の年間収入が20万円を超える場合、確定申告が必要になります。所得税の計算に加え、住民税の申告も必須となるケースがあり、税金関連の知識や管理が求められます。会計ソフトを活用するなどして、日頃から収支を記録しておくと確定申告時に慌てません。

情報管理と競業リスク

複数の企業やプロジェクトに関わる以上、情報の取り扱いには細心の注意が必要です。特に競合他社での勤務はトラブルの原因になりやすいため、事前に各企業に確認しておくことが大切です。

複業の始め方 — 5つのステップ

STEP1:自分のスキルと目的を整理する

まずは「自分にはどんなスキルがあるのか」「複業で何を実現したいのか」を明確にしましょう。収入アップが目的なのか、スキルアップなのか、新しいキャリアへの挑戦なのか。目的が明確であれば、どんな仕事を選ぶべきかが見えてきます。

STEP2:就業規則を確認する

現在勤務している企業の就業規則で、副業・複業が認められているか確認します。届け出が必要な場合は、複業を始める前に必ず申請しておきましょう。競業避止義務に抵触しないかも重要な確認ポイントです。

STEP3:小さく始めてみる

最初から大きな負荷をかける必要はありません。まずは副業的に小さく始め、徐々に複業へとシフトしていくのが現実的です。クラウドソーシングサイトや複業マッチングサービスを活用して、自分のスキルを活かせる案件を探してみましょう。

STEP4:スケジュール管理を徹底する

複業で最も重要なのがスケジュール管理です。各仕事の労働時間を毎日記録し、休日にはしっかり休息を取りましょう。自分のキャパシティを超えないように仕事量を調整し、健康を最優先にすることが、複業を長く続ける秘訣です。

STEP5:税務の準備をする

複業の収入が増えると確定申告が必要になります。日頃から収入と経費を記録し、確定申告に備えましょう。会計ソフトの活用や、必要に応じて税理士への相談も検討しましょう。開業届の提出や青色申告の活用も、税制上のメリットがあるので検討してみてください。

複業に向いている人の特徴

複業は誰にでも向いているわけではありません。以下のような特徴を持つ人は、複業で成果を出しやすいでしょう。

新しいことにチャレンジする意欲がある人、常に学び続ける姿勢を持つ人、タスクや時間・体調の自己管理ができる人、そして明確な目的意識を持って働ける人です。特に自己管理能力は複業の成否を分ける重要な要素です。頑張りすぎて体調を崩したり、のんびりして納期を破ったりすることのないよう、バランス感覚を持つことが大切です。

複業の第一歩に「お試し転職」も有効

複業に興味はあるけれど、いきなり複数の仕事を抱えるのは不安という方も多いでしょう。そんな方におすすめなのが「お試し転職」や「体験入社」という仕組みです。現在の仕事を続けながら、興味のある企業や業務を短期間体験できるため、複業へのファーストステップとして最適です。

副業や業務委託の形で実際に働いてみて、自分に合った働き方かどうかを確認してから本格的に複業へ移行することで、リスクを抑えながら新しい働き方にチャレンジできます。

まとめ:複業で自分らしい働き方をデザインしよう

複業とは、複数の仕事を「すべて本業」として並行して取り組む働き方で、収入補填が主目的の副業とは異なり、キャリア形成や自己実現を目指す新しい働き方です。働き方改革やリモートワークの普及を背景に、複業人口は今後も拡大が見込まれます。

複業を始めるには、自分のスキルと目的の整理、就業規則の確認、小さく始めること、スケジュール管理、税務の準備という5つのステップを踏むことが大切です。まずはお試し転職や体験入社を活用して、自分に合った働き方を見つけることから始めてみませんか。

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