履歴書の趣味・特技の書き方|短い例文と「思いつかない」ときの対処法

履歴書の趣味・特技欄は、珍しい経験や仕事に直結する能力で埋める必要はありません。普段していることを、相手が内容をイメージできる一文にすると書きやすくなります。
この記事では、欄の大きさに合わせた例文と、書くことが思いつかないときの探し方を紹介します。例文はそのまま事実として使わず、自分の経験に合う内容へ調整してください。
趣味と特技は、どう書き分ける?
趣味は、楽しんで続けている活動です。読書、散歩、ゲーム、料理など、日常の過ごし方から選べます。特技は、自分が得意で、具体的に説明できることです。資格があることだけが特技ではありません。
たとえば、英語を勉強することが好きなら「趣味:英語学習」と書けます。一方、「特技:英会話」と書くなら、どんな場面でどの程度会話できるかを説明できることが大切です。実際の力より大きく見せる表現は避けましょう。
基本は「活動名+具体的な内容」の一文
「読書」だけでも意味は伝わりますが、「読書(歴史小説を中心に読んでいます)」とすると、話のきっかけができます。無理に「この趣味で営業力が鍛えられました」など、仕事の能力へ結びつける必要はありません。
書くときは次の順で整理します。
- 実際にしている活動を一つ選びます。
- 何を楽しんでいるか、どんな内容かを一つ添えます。
- 欄に収まる長さへ整えます。
頻度や回数を入れる場合は、実際の習慣に合う数字を使ってください。欄が小さければ一文で十分です。複数の趣味を詰め込むより、話せる内容を一つ書くほうが整理しやすくなります。
小さな欄で使える短い例文
趣味の例
- 読書:歴史小説を中心に読み、気になった時代を調べています。
- 散歩:休日に近所を歩き、季節の変化を楽しんでいます。
- 料理:作り置きの献立を考え、新しいレシピを試しています。
- 音楽鑑賞:好きなアーティストの曲やライブ映像を楽しんでいます。
- ゲーム:パズルゲームで解き方を工夫することが好きです。
- 映画鑑賞:観た作品の感想を短く記録しています。
- 写真撮影:散歩中の風景を撮り、構図を工夫しています。
- 運動:無理のない距離でジョギングを続けています。
どの活動でも、応募先に受けそうなものへ置き換える必要はありません。音楽やゲームも、自分が実際に楽しんでいる内容を簡潔に伝えれば、趣味として説明できます。
特技の例
- 料理:家にある食材を組み合わせて、一食分の献立を考えられます。
- 整理整頓:使う頻度に合わせて収納を整え、探しやすくできます。
- タイピング:入力後に見直しを行い、正確に文章を入力できます。
- 表計算:基本的な関数を使って、一覧の集計や整理ができます。
- 裁縫:ボタン付けや簡単な裾上げができます。
特技にツール名を書く場合は、操作できる機能まで添えると、経験の範囲が伝わります。「パソコンが得意」のような広い表現だけで終えないようにしましょう。
広い欄なら、具体例を一つ足す
趣味:料理
趣味は料理です。休日に数日分の献立を考え、作り置きをしています。新しいレシピを試し、食材を無駄なく使える組み合わせを考えることを楽しんでいます。
趣味:読書
趣味は読書です。歴史小説をよく読み、作品の背景になった出来事を調べています。読んだ本の感想を記録しており、後から読み返すことも楽しみの一つです。
特技:資料の整理
特技は資料の整理です。内容ごとに分類し、ファイル名と保存場所を統一して、必要な情報を探しやすくする工夫をしています。
この長さが必須というわけではありません。欄に合うように一文を削り、採用担当者が読み取りやすい文字サイズに整えてください。
「趣味がない」と思ったら、最近の一週間を振り返る
特別な活動を始める前に、自由な時間にしていることを探します。よく観る動画のジャンル、休日の過ごし方、繰り返し作る料理、つい調べる話題も候補になります。
- 最近、自分から調べたことは何か
- 少し時間ができたら何をするか
- 人に話すと内容を説明できる活動は何か
続けた期間が短い活動なら、「最近始めた○○」として説明できます。長年の趣味や得意分野であるかのように書く必要はありません。
それでも書く内容がなければ、応募先の指定を確認します。趣味・特技欄のない様式を使える場合もあります。厚生労働省の履歴書様式例にも趣味・特技の独立した欄はありません。ハローワークの様式案内を参考に、指定がない場合は必要事項を記載できる様式を選びましょう。空欄の評価は応募先によるため、「必ず不利」「絶対に影響しない」とは言い切れません。
面接では、三つの質問に答えられるようにする
履歴書に書いた内容について、次の質問を想定しておくと落ち着いて話せます。
- いつから、どのくらいの頻度でしていますか。
- 最近、印象に残ったことは何ですか。
- どんなところが楽しい、または得意だと感じますか。
たとえば読書なら、最近読んだ本の名前と、どの点が印象に残ったかを短く説明します。答えを立派に見せるより、履歴書と話す内容が一致することを大切にしてください。
書き終えたら確認すること
実際にはしていない活動、説明できない専門用語、根拠のない能力の表現が入っていないかを見直します。書類で詳しく伝える必要のない私生活の情報は、無理に書かなくても構いません。
趣味・特技は履歴書の一項目です。志望動機や職歴が読みやすく整理されていることも確認しましょう。経験を詳しく伝える書類については、職務経歴書の基本と記入例を参考にしてください。




