履歴書「在職中」の正しい書き方|転職活動中の記載例

「在職中だけど転職活動を始めたい。履歴書ってどう書けばいいの?」――現職を辞めずに次の仕事を探す20代・第二新卒の方にとって、履歴書の書き方は最初の関門です。「在職中」と「現在に至る」のどちらを書くべきか、退職予定日は書くべきか、本人希望欄に何を書くか――迷いどころは意外と多いものです。
この記事では、在職中の履歴書の書き方を、20代・第二新卒の転職活動の流れに沿って徹底解説します。基本ルールと記載例、退職予定日の書き分け、連絡方法の伝え方、ケース別の対応(派遣・パート・副業など)まで網羅したので、最後まで読めば迷わず一通仕上げられます。
在職中の応募者にとって、履歴書の職歴欄は「現職に今も働いていること」を採用担当者に正しく伝える役割を持ちます。書き忘れると離職中だと誤解され、入社可能日の見立てが食い違って選考が混乱する原因にもなります。まずは基本ルールを押さえましょう。
在職中に転職活動を行う場合、履歴書の職歴欄の最後に「在職中」または「現在に至る」と記載します。どちらを書いても意味は同じで、採用担当者の評価に差は出ません。フォーマットや残スペースに合わせて使いやすい方を選んで構いません。書き分けの詳細は後述します。
「在職中」「現在に至る」を書いたら、その1行下に右寄せで「以上」と記載するのがビジネス文書の基本マナーです。「以上」は「これ以降に書くべき学歴・職歴はありません」という意思表示で、書き忘れると採用担当者から「記入漏れでは?」と疑われます。在職中・離職中どちらの場合も忘れずに記入しましょう。
現職の会社名・部署名は省略せず正式名称で記載します。「(株)」「(有)」のような略称は使わず、「株式会社」「有限会社」と書き切ります。配属先の部署や課名まで書くと、業務内容が伝わりやすくなります。在職中の応募で配属が変わったばかりの場合は、最新の所属を反映させることも忘れないでください。
日付は提出日に合わせる、和暦・西暦は履歴書全体で統一する、空欄を残さないなど、履歴書全般のマナーは在職中・離職中で変わりません。履歴書全般の書き方は「履歴書の書き方完全ガイド|マナー・項目別の正解【20代・第二新卒向け】」を参考にしてください。
どちらも在籍中であることを示す表現ですが、書く位置と見栄えが微妙に異なります。20代の転職活動で迷ったら、フォーマットや残スペースに応じて選びましょう。
「現在に至る」は、最後の職歴を書いた次の行に、左寄せで記載します。職歴欄に余裕がある場合のスタンダードな書き方で、丁寧でフォーマルな印象を与えられます。続く1行下に「以上」を右寄せで配置するのが基本配置です。
「在職中」を使う場合は、現職の会社名・部署名と同じ行の右側にまとめて書く方法もあります。「20XX年4月 株式会社○○ 入社 営業部 営業一課に配属(在職中)」のように、最後にカッコ付きで添えるスタイルです。職歴欄のスペースが少ない時に便利です。
「在職中」と「現在に至る」を両方書くのは冗長で印象が悪くなります。同じ意味を持つ表現なので、必ずどちらか一方に統一しましょう。「現在に至る」と「在職中」の違い・選び方の詳細は「『現在に至る』の書き方|履歴書の正しい意味と使い方」も参考になります。
具体的な書き方を見本で確認しましょう。第二新卒・20代でよくあるパターンを3つ取り上げます。実際の履歴書では時系列で時期・会社名・配属・在籍状況を記入してください。
第二新卒として、新卒入社した会社で初めての転職活動を行うパターンです。職歴は1社のみで、現在も同じ会社に在籍しています。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る
以上
20代で2社目以降に在籍中の方の記載例です。退職した過去の会社は退職理由を簡潔に書き、現職に「現在に至る」を続けます。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
営業部 法人営業課に配属
20XX年X月 一身上の都合により退職
20XX年X月 株式会社△△ 入社
マーケティング部 デジタル推進課に配属
現在に至る
以上
同じ会社内で部署異動を経験している場合は、異動の事実も時系列で書きます。最後の所属が現在の所属と一致しているか、提出前に必ず確認してください。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
カスタマーサポート部に配属
20XX年X月 営業部 営業一課に異動
現在に至る
以上
在職中の履歴書では、退職予定日の有無で書き方が変わります。応募企業にとって「いつから入社できるか」は採用判断に直結する情報です。状況に応じて正確に伝えましょう。
現職に退職を申し出て退職日が確定しているなら、「現在に至る」または「在職中」のすぐ後にカッコ書きで「20XX年X月X日 退職予定」と添えます。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る(20XX年X月X日 退職予定)
以上
「退社予定」よりも「退職予定」と書くのが原則です。「退社」は「会社から退出する」という日常的な意味も含むため、誤解を避けるなら「退職予定」が確実です。
退職を申し出て会社と調整している段階で、まだ正式な退職日が確定していない場合は、おおよその時期を書く方法があります。「現在に至る(20XX年X月末退職で調整中)」のように、見通しを伝えると採用担当者が入社時期を判断しやすくなります。確定後に変更があった場合は面接で訂正すれば問題ありません。
現職に退職を申し出ていない、または退職時期がまったく見えていない場合は、無理に書く必要はありません。「現在に至る」と「以上」だけで締めてください。ただし面接では「いつから入社可能ですか?」と必ず聞かれるので、就業規則の退職申出期限と引き継ぎ期間を確認し、入社可能時期の目安を答えられるよう準備しておきましょう。
退職日までの有給休暇消化期間は、出社していなくても会社に在籍している状態です。履歴書では「在職中」または「現在に至る」と書き、退職日が決まっているなら「20XX年X月X日 退職予定」とカッコ書きで併記します。「有給消化中」とわざわざ書く必要はありません。
在職中の応募者にとって、本人希望欄は「現職を続けながら選考を進めるための連絡調整」を企業に伝える重要なスペースです。20代・第二新卒の方は遠慮しがちですが、現実的な事情はきちんと書いておく方がスムーズに選考が進みます。
現職で平日日中は仕事中という方は、本人希望欄に連絡可能な時間帯を書いておきましょう。「平日19時以降または土日に連絡を希望します」「日中は電話に出にくいため、メールでのご連絡をお願いいたします」のように、希望する手段と時間を具体的に伝えます。連絡が取れない時間帯にかけられて折り返しが遅れると、選考判断に影響することもあります。
日中の電話対応が難しい場合は、「留守番電話にメッセージを残していただければ、折り返しご連絡いたします」と添えておくと親切です。採用担当者も「いつかけ直すべきか」が判断しやすくなり、コミュニケーションのロスが減ります。
職歴欄に書ききれなかった退職予定日や入社可能時期は、本人希望欄に書きましょう。「現職の引き継ぎを考慮し、内定後1〜2ヶ月で入社可能」「20XX年X月以降の入社が可能」など、現実的な見通しを示すと、企業側も入社スケジュールを立てやすくなります。
在職中の面接は平日夜や土日が現実的な選択肢になります。「平日19時以降、または土曜日の面接を希望いたします」のように、調整しやすい時間帯を最初から伝えておくと、面接日程の調整がスピーディーに進みます。オンライン面接が可能な企業なら、その旨も柔軟に相談しましょう。
20代の働き方は多様です。正社員以外で「在職中」となるケースの書き方も整理しておきましょう。
派遣社員として現在も働いている場合は、派遣元(派遣会社)と派遣先の両方を明記したうえで、「現在に至る」または「在職中」と続けます。「20XX年X月 ○○株式会社(派遣元) 入社 △△株式会社(派遣先) 営業事務に従事」と書き、改行して「現在に至る」、その下に「以上」と記載するのが基本です。派遣特有の表現(「就業」「派遣期間満了」など)の詳細は「派遣社員の履歴書の書き方|職歴・自己PRの正しい記載」を参考にしてください。
契約社員も雇用形態を明記します。「20XX年X月 株式会社○○ 入社(契約社員)」と書き、改行して「現在に至る」と続けます。契約期間が決まっているなら「現在に至る(20XX年X月 契約期間満了予定)」のように補足すると、企業側が状況を把握しやすくなります。
パート・アルバイトで在職中の場合も、雇用形態を明記します。「20XX年X月 株式会社○○ 入社(パート勤務)」「20XX年X月 ○○株式会社 入社(アルバイト)」のように記載し、その下に「現在に至る」と続けます。第二新卒で正社員職歴がない方が、現職のアルバイト経験で応募する場合などに使う書き方です。
本業を持ちながら副業として別の会社に在籍している場合、副業先も時系列で書きます。「20XX年X月 株式会社△△ 入社(副業として業務委託契約)」のように、雇用形態を明記すると誤解を防げます。本人希望欄に「本業との両立に支障のない範囲で副業を行っております」と添えると、採用担当者の不安が和らぎます。
産休・育休中は会社に在籍している状態なので「在職中」「現在に至る」を使えます。「20XX年X月 株式会社○○ 入社」「20XX年X月 産前産後休業取得」「20XX年X月 育児休業取得」のように休暇取得を1行で書き、その後に「現在に至る」と続けます。本人希望欄に復職予定時期を書いておくと、入社時期の判断材料になります。
提出前のセルフチェックで、以下の5つを必ず確認してください。20代・第二新卒の応募で陥りやすいミスです。
パソコンで履歴書を作成し、複数社に応募していると、転職活動中の異動や昇進が反映されないまま提出してしまうケースがあります。「現在に至る」の直前に書いた所属が、提出時点の所属と一致しているか必ず確認してください。古い情報のままだと面接で齟齬が生じ、信頼を損ないます。
両方を書いてしまうのはよくあるミスです。意味が同じなので、必ずどちらか一方に統一してください。テンプレートを使い回す時に二重で書き込んでしまわないよう、提出前に該当箇所を再確認しましょう。
「現在に至る」だけで「以上」を書き忘れるパターンです。「以上」がないと書類の終わりが不明瞭になり、採用担当者が「書き漏れ?」と疑問を持ちます。それだけで不採用にはなりませんが、ビジネス文書のマナーとして必ず記入する習慣をつけましょう。
退職予定日を書く際、「退社予定」だと「その日に会社から退出する予定」とも読み取れ、誤解を生む可能性があります。会社を辞める意味では「退職予定」と書くのが確実です。職歴欄での「退職」表現と統一しましょう。
連絡先のメールアドレスに会社用アドレスを書くのは絶対にNGです。在職中の応募であることがバレるリスクのほか、会社のメールサーバーで採用関連のやり取りが残ってしまう問題もあります。必ず個人用のメールアドレスを記載し、私用スマホで頻繁にチェックできる環境を整えましょう。
履歴書の書き方を押さえたら、在職中ならではの転職活動の進め方も意識しましょう。20代・第二新卒の方が陥りやすいつまずきポイントを回避するコツを整理します。
在職中の方が短期離職を恥ずかしく感じて、職歴を脚色したくなる気持ちはわかります。しかし入社年月の改ざんや、雇用形態の偽装(アルバイトなのに正社員と書くなど)は職歴詐称にあたり、後から判明すると内定取り消しや懲戒解雇の理由にもなります。事実をそのまま書き、面接で前向きに説明する準備に時間をかけましょう。
提出する履歴書と職務経歴書で、在籍期間や役職にズレがあると信頼性が大きく下がります。在職中の応募では特に、現職の入社年月と現在の所属を両書類で揃えることを徹底してください。職務経歴書の書き方は「職務経歴書の書き方完全マニュアル|テンプレート付き・職種別の記入例」で詳しく解説しています。
在職中は時間が限られます。複数社の選考を並行して進めると、面接日程・課題提出・連絡対応で混乱しがちです。スマホのカレンダーで企業ごとの選考状況を可視化し、「いつまでに何をするか」を見える化しておきましょう。返信が遅れると印象が悪くなり、機会損失につながります。
在職中の転職活動で最も気を使うのが、現職に活動を知られないことです。会社のPCやネットワークで応募関連の作業をしない、SNSで転職活動について書かない、職場で電話を取らない、転職サイトの公開設定で現職企業をブロックするなどの基本対策を徹底しましょう。同僚への口外は絶対に控えてください。
内定が出る前に退職を切り出すのはおすすめしません。万が一内定が出なかった場合、無職になるリスクがあるからです。内定通知を受け取り、入社条件に納得した時点で退職交渉を開始するのが安全です。退職交渉のコツは「円満退職の進め方|退職を切り出すタイミングと伝え方の例文」も参考になります。
在職中であることを隠す必要はありません。むしろ「在職中」と明記することで、現職を続けられるほどに勤続意欲がある人だとプラスに評価されることもあります。隠して入社可能日を曖昧にすると、企業側のスケジュールが立てづらく不利に働きます。事実を正確に書きましょう。
提出前に気づいたら、新しい用紙に書き直してください(手書きの場合)。提出後に気づいた場合は、応募窓口や担当者に連絡を入れて状況を伝えましょう。「履歴書の在職中の記載が漏れておりました。現在は株式会社○○に在籍しております」と簡潔に補足すれば、ほとんどのケースで誠実な対応として受け止められます。
応募時点で退職日が未定だった場合、内定後に退職交渉が進んで日付が確定したら、改めて履歴書を出し直す必要はありません。内定後の手続きや入社時期のすり合わせは、人事担当者と直接やり取りすれば問題ありません。応募時点で書いた情報と現状にズレが出たら、メールや電話で口頭で伝えれば足ります。
在職中であること自体が不利になることは基本的にありません。20代・第二新卒の転職市場では在職中の応募者の方が多数派です。むしろ「現職を続けながら次を探している計画的な人材」として評価されることもあります。ただし急募ポジションでは即入社可能な離職中応募者が優先される場合もあるため、応募先の事情に応じて入社時期の柔軟性を伝える工夫をしましょう。
会社のPCでの履歴書作成は絶対に避けてください。履歴データやアクセス履歴が残り、転職活動が現職にバレる原因になります。会社の備品(プリンタ・スキャナを含む)を私用で使うことは服務規定違反にあたるケースも多いため、自宅のPCやスマホ、ネットカフェなど自分の責任範囲で完結する環境を使いましょう。
職務経歴書では、現職について書いた最後に「現在に至る」または「在職中」と記載します。書類の末尾には右寄せで「以上」を記入するのが一般的です。職務経歴書は履歴書よりも書式が自由で詳細が書けるため、現職での実績や担当業務を具体的に記述してください。書き方のコツは「職務経歴書の書き方完全マニュアル|テンプレート付き・職種別の記入例」をご覧ください。
在職中の履歴書では、職歴欄の最後に「在職中」または「現在に至る」を書き、その下に「以上」で締めるのが基本です。退職予定日が確定していればカッコ書きで併記し、調整中なら見通しを書き、未定なら無理に書かないというルールを覚えておけば、状況別に迷わず対応できます。
在職中ならではの工夫は、本人希望欄を活用することです。連絡可能な時間帯、希望する連絡手段、面接日程の調整希望、入社可能時期の目安など、選考をスムーズに進めるための情報を遠慮せず書きましょう。これは採用担当者への配慮でもあり、自分のリスクヘッジにもなります。
履歴書全般の書き方は「履歴書の書き方完全ガイド|マナー・項目別の正解【20代・第二新卒向け】」、「現在に至る」の詳細は「『現在に至る』の書き方|履歴書の正しい意味と使い方」、職務経歴書の書き方は「職務経歴書の書き方完全マニュアル|テンプレート付き・職種別の記入例」で深掘りしています。20代・第二新卒の方は、これらの基本マナーをしっかり押さえることで、経験量のハンデを準備の質で補えます。本記事を活用し、在職中の転職活動を有利に進めましょう。

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