履歴書の健康状態欄の書き方|持病がある場合の記載

「履歴書の健康状態欄って何を書けばいいの?」――書き慣れない欄なので戸惑う20代・第二新卒の方は多いはずです。健康に問題がない方は「良好」と書けば済みますが、持病がある方や通院中の方は「正直に書くと不利になるのでは?」と不安になりがちです。
この記事では、履歴書の健康状態欄の正しい書き方を、20代・第二新卒向けに徹底解説します。「良好」と書く基準、持病・通院・既往歴がある場合の例文、メンタル不調や休職経験の伝え方、健康状態欄がない場合の対処法まで網羅したので、最後まで読めば自分のケースに合った書き方が見つかります。
健康状態欄の書き方を考える前に、企業がこの欄で何を知りたいのかを理解しておくと、迷ったときの判断軸になります。健康状態欄は「合否判定」のためではなく、「入社後に無理なく働ける環境を整える」ための情報共有の場と捉えてください。
企業が知りたいのは「自社の業務を問題なく続けられるか」の一点です。具体的には、欠勤の頻度に影響しないか、特定の作業(重い物を持つ・長時間立ち仕事など)に制限がないか、突発的な体調不良で業務が止まらないかといった点を判断材料にします。病名そのものよりも、業務への影響の有無が論点です。
持病や通院があっても、企業側が環境を整えれば問題なく働けるケースは珍しくありません。「月1回の通院のため午後休が必要」「腰に負担のかかる作業は難しい」など、事前に共有しておくと、配属先や業務内容を調整してもらえる可能性があります。健康状態欄は、入社後のミスマッチを防ぐ相互理解のためのスペースです。
厚生労働省は「公正な採用選考」の指針で、応募者の健康状態を理由に採用差別を行うことを望ましくないとしています。つまり、健康状態欄の記載内容だけで合否が決まることは原則ありません。20代・第二新卒の方が必要以上に不安を感じる必要はないので、業務影響の有無を客観的に伝えることに集中しましょう。
細かい例文に入る前に、すべてのケースに共通する3つの基本ルールを押さえましょう。これを守るだけで、健康状態欄で減点されるリスクはほぼなくなります。
健康状態欄を空欄のまま提出するのは絶対に避けてください。空欄は記入漏れと判断され、書類全体の完成度を下げます。「意図的に隠している病気があるのでは?」と疑われる可能性もあります。健康に問題がない場合でも、必ず「良好」と記載しましょう。「特になし」も避け、「良好」と書くのが定型表現です。
記載すべきは、長期的に業務継続を左右する事項だけです。花粉症、軽い腰痛、月経痛、頭痛、視力の悪さなどは、業務に直接影響しなければ書く必要はありません。一時的な風邪や数日で治る軽傷も同様です。書くか書かないかの判断軸は「業務に支障があるか」の一点に絞ってください。
業務に支障がある持病や、通院で定期的に休む必要がある状態を隠して「良好」と書くのはNGです。多くの企業は内定後に健康診断書の提出を求めるため、履歴書の記載内容と相違があると内定取り消しの理由になります。入社後に発覚した場合も、虚偽記載として懲戒処分の対象になる可能性があります。事実を正確に書きつつ、業務への影響を最小化する伝え方を工夫するのが正解です。
20代・第二新卒の多くは、特に書くべき健康上の問題がないケースが多いはずです。シンプルな書き方でアピールにつなげる方法も併せて紹介します。
健康面で特筆すべき問題がなければ、健康状態欄には「良好」とシンプルに記入します。採用担当者は短時間で履歴書をチェックするため、簡潔な表現が好まれます。長々と書く必要はなく、「良好」の2文字で十分です。
体力に自信があり、無遅刻・無欠勤を続けてきた実績があるなら、「きわめて良好」と書いて健康面をアピールに使うこともできます。営業職、現場作業、接客業など、体力が重視される職種では好印象につながる可能性があります。
記入例:「きわめて良好(入社以来3年間、無遅刻・無欠勤)」
このように具体的な数字を添えると、説得力が増します。ただし根拠のない誇張表現はビジネス文書として不適切なので、事実に基づいた表現に留めましょう。
花粉症、軽い腰痛、肩こり、片頭痛、月経痛、貧血、軽度の高血圧などは、業務に支障がなければ「良好」と書いて構いません。提出時にたまたま風邪をひいていても、入社時に治る見込みなら記載不要です。これらは20代でも珍しくない症状で、わざわざ書くと逆に印象が散漫になります。
持病があっても、業務への影響度合いに応じて書き方を調整すれば、選考で不利にならない伝え方ができます。20代でよくあるケース別に例文を紹介します。
持病はあるものの、服薬や通院によりコントロールでき、業務に支障がない場合は「良好」と書いてその後にカッコ書きで補足します。
記入例:「良好(持病の通院は公休日に対応しており、業務に支障はありません)」
通院が休日に収まる、服薬で症状をコントロールできているなど、業務に支障がない事実を強調するのがポイントです。
公休日以外の通院が必要な場合は、頻度と業務への影響をセットで書きます。
記入例:「良好(業務には支障ありませんが、3ヶ月に1度持病の通院のため、半日休暇の取得を希望いたします)」
通院頻度を具体的に書き、それ以外の日常業務には影響しないことを明記します。「何ができるか」とセットで書くのがコツです。
特定の作業ができない場合は、何ができないかと、それ以外で何ができるかを両方書きます。
記入例:「良好(5年前に椎間板ヘルニアを患い現在は完治していますが、重い物を持つ作業は控えております。デスクワーク中心の業務には支障ありません)」
業務制限がある場合こそ、応募職種で求められる業務に対応できる旨をセットで伝えると採用判断がしやすくなります。
病名は必ずしも書く必要はありません。業務への影響と通院頻度が伝われば十分です。ただし面接で質問される可能性があるので、聞かれた時に答えられる準備はしておきましょう。書きたくない場合は「持病の通院」「定期健診」のように一般的な表現で構いません。
過去に病気やケガを経験したことがある方が、現在の状態をどう伝えるかも整理しておきましょう。20代でも、学生時代の手術や入院を経験している方は珍しくありません。
既往歴があっても、現在は完治していて再発リスクや通院の必要がないなら、わざわざ書く必要はありません。「良好」とだけ記入すれば足ります。履歴書の健康状態欄は「現在の健康状態」を記入する欄なので、完治した過去の症状を申告する義務はありません。
治療は終わっているものの、定期的な経過観察のために通院がある場合は、その旨を補足します。
記入例:「良好(過去に治療した疾患の経過観察のため、半年に1度通院しております。業務に支障はありません)」
前職を病気やケガで辞めた経験があり、現在は業務に支障がない状態に回復している場合は、健康状態欄でその旨を伝えると安心感を持ってもらえます。
記入例:「良好(前職退職時の体調不良は完治しており、現在は通常業務に支障ありません)」
職歴欄に「病気療養のため退職」と書いた場合は、健康状態欄で現状の回復状態を補足するとセットで読み取りやすくなります。前向きな退職理由の伝え方は「会社都合退職とは|自己都合との違い・失業給付・手続きを徹底解説」も参考になります。
20代・第二新卒の転職で増えているのが、メンタル不調や休職経験がある方の応募です。デリケートな話題ですが、書き方の選択肢を知っておくと、自分に合った対応ができます。
過去にメンタル不調を経験し、現在は完全に回復して通院も服薬もない場合は、「良好」とだけ書いて構いません。回復した過去の症状を自ら申告する義務はありません。
通院や服薬で症状をコントロールしながら働く場合は、業務への影響と必要な配慮を伝えます。
記入例:「良好(定期的な通院を継続しておりますが、服薬により症状は安定しており、通常業務に支障はありません)」
病名を伏せて「定期的な通院」とぼかす書き方も認められています。書きたくないのに無理に病名を書く必要はありません。
休職期間が短く、復職後に通常業務に戻った場合は、職歴欄に休職を書く必要はありません。長期休職を経て退職した場合は、職歴欄に「病気療養のため退職」と書き、健康状態欄で「現在は完治し業務に支障ありません」と補足する形が一般的です。職歴欄の書き方は「履歴書の書き方完全ガイド|マナー・項目別の正解【20代・第二新卒向け】」を参考にしてください。
メンタル不調の経験を書くかどうかは、最終的には自分の判断です。業務に支障がない状態まで回復しているなら「良好」だけで十分なケースも多くあります。逆に、入社後に配慮が必要な場合は事前に伝えた方が、長期的に働きやすい環境を整えられます。書く・書かないの線引きは「業務への影響の有無」を基準にしましょう。
近年、厚生労働省様式を含めて健康状態欄がない履歴書フォーマットが増えています。健康面で配慮が必要な情報を伝えたい場合の対処法を整理します。
健康状態欄がないフォーマットで、特に伝える健康情報がなければ、健康に関する記述は不要です。フォーマットに合わせて他の項目を丁寧に書けば問題ありません。
通院や業務制限など、入社前に伝えておきたい情報がある場合は、本人希望欄や備考欄に記載します。
記入例:「持病の通院のため、月1回の半日休暇取得を希望いたします。通常業務には支障ありません」
本人希望欄の活用法は、在職中の連絡調整方法も含めて「履歴書『在職中』の正しい書き方|転職活動中の記載例」で詳しく解説しています。
伝えたい健康情報が多い場合は、健康状態欄が設けられているフォーマットを意図的に選ぶ方法もあります。市販の履歴書や転職サイトの様式から、自分の状況を伝えやすい構成を選んでください。
提出前のセルフチェックで、以下の5つのNG例に該当していないか確認してください。20代・第二新卒の応募で陥りやすいミスです。
健康状態欄を空欄にするのは最も避けたいNGです。健康に問題がない場合でも「良好」と必ず記入してください。空欄は記入漏れ、もしくは隠し事と判断されます。
通院で定期的に休む必要がある、特定の作業ができないといった事情を隠して「良好」と書くのは虚偽申告にあたります。健康診断書との相違で内定取り消しになる、入社後に懲戒処分の対象になるなどのリスクがあります。事実を書きつつ、業務に支障のない範囲を強調する伝え方を選びましょう。
症状を細かく書きすぎたり、業務に関係ない既往歴をすべて書いたりするのは逆効果です。採用担当者は短時間で履歴書を確認するため、簡潔さが重要です。書くべきは業務影響のある事項のみで、軽い不調や完治した過去の症状まで書く必要はありません。
「特になし」は健康状態欄では使わない表現です。健康面に問題がない場合は「良好」と書くのが定型表現で、「特になし」だと記入欄を埋めるだけの形式的な対応に見えてしまいます。書類全体の印象を下げないよう、適切な定型表現を使いましょう。
「腰痛で重い物が持てない」「持病があるため定期通院が必要」とだけ書いて終わるのは印象が悪くなります。「何ができないか」だけでなく、「何ならできるか」「どう対処しているか」をセットで書くのがポイントです。「重い物を持つ作業は控えますが、デスクワーク中心の業務には支障ありません」のように、ポジティブな情報で締めるのが鉄則です。
履歴書に健康状態を書くと、面接で深掘りされることがあります。20代・第二新卒の方は質問に動揺せず、準備した答えで対応できるよう備えておきましょう。
履歴書に「持病の通院」と書いた場合、面接で「どのような病気ですか?」と聞かれることがあります。聞かれた場合は正直に答えるのが原則です。隠すと信頼を失います。ただし、必要以上に詳細を語る必要はなく、「○○という症状がありますが、服薬で安定しています」と簡潔に伝えれば十分です。
病名を答えた後は、必ず「業務に支障がない」「自己管理ができている」点を強調してください。「現在は通院と服薬で症状をコントロールできており、前職でも欠勤なく勤務できておりました」のように、実績ベースで安心材料を伝えると説得力が増します。
通院休暇や業務制限など、必要な配慮があるなら具体的に伝えます。「月1回、午後半休をいただければ通院が可能です」「重い物を運ぶ作業は控えさせていただきたく、それ以外の業務には全て対応可能です」のように、企業側がイメージしやすい伝え方を心がけましょう。事前に共有することで、入社後のミスマッチを防げます。
前職を健康上の理由で辞めた経緯があるなら、回復後にどのようなキャリアを築きたいかを前向きに伝えるのがコツです。「療養期間中に自己分析を進め、貴社で○○の仕事に挑戦したいと強く思うようになりました」のように、未来志向で締めくくると好印象です。
業務に支障がなければ、選考に影響することはほぼありません。厚生労働省も健康状態を理由とする採用差別を望ましくないとしています。スキルや経験で評価される企業が大半なので、必要以上に不安を感じる必要はありません。むしろ通院や業務制限を事前に伝えておく方が、入社後のミスマッチを防げて長期的にプラスです。
日常業務に支障がなければ書く必要はありません。花粉症で薬を飲んでいる、たまに腰が痛くなる程度なら「良好」で構いません。書く判断軸は「業務に明らかな支障があるかどうか」です。20代でよくある軽度の不調は、ほとんどのケースで記載不要です。
再検査の指摘を受けただけで、まだ診断が確定していない場合は書く必要はありません。「良好」で問題ありません。診断が確定し、治療や通院が必要になり、業務にも影響する状態になれば、その段階で履歴書や面接で伝える対応になります。
持病があること自体で不採用になることは原則ありません。スキルや人柄が採用基準を満たしていれば、配慮しながら採用されるケースが多いです。フレックス制度やリモートワークを活用して通院をカバーする企業も増えており、必要な配慮を伝えれば前向きに検討してもらえます。
内定後に健康診断書の提出を求める企業は多くあります。労働安全衛生法に基づく義務として、入社時の健康診断は会社が実施または提出を求めることができます。履歴書の記載内容と健康診断書の結果に大きな相違があると内定取り消しの可能性もあるため、履歴書の段階で正直に書いておくのが安全です。
障害者手帳の所持自体を健康状態欄に書く必要はありません。一般応募で配慮事項がある場合は、その配慮内容のみを書きます。障害者雇用枠での応募であれば、別途指定された書式に従って手帳の種類や等級を記入します。応募区分によって書き方が変わるので、求人票を確認してください。
履歴書の健康状態欄は、20代・第二新卒の方が必要以上に不安を感じやすい項目ですが、判断基準はシンプルです。業務に支障がなければ「良好」、持病や通院があるなら事実と業務遂行可能性をセットで書く――この2つを押さえれば、迷わず仕上げられます。
書く時のポイントは3つです。1つ目は空欄で出さないこと。2つ目は業務影響を判断軸にすること。3つ目は「何ができないか」だけでなく「何ならできるか」を必ずセットで書くこと。これらを守れば、健康状態欄で減点される心配はほぼありません。
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