「現在に至る」の書き方|履歴書の正しい意味と使い方

履歴書のサンプルを見ていると、職歴欄の最後に「現在に至る」と書かれていることに気づきます。「これって必ず書かないといけないの?」「どこに、どう書けばいいの?」と迷う20代・第二新卒の方は少なくありません。
この記事では、履歴書の「現在に至る」の正しい意味と使い方を、見本イメージ付きで丁寧に解説します。「以上」や「在職中」との違い、退職予定が決まっている場合の書き方、スペースが足りない時の対処法まで網羅しているので、最後まで読めば迷わず書けるようになります。
「現在に至る」とは、「過去のある時点から現在まで状態が続いている」ことを意味する表現です。履歴書の職歴欄の最後に書くことで、「直前に書いた会社・部署に今も在籍している」という意思表示になります。
たとえば「20XX年4月 株式会社○○ 入社 営業部 営業一課に配属」と書いた次の行に「現在に至る」と入れれば、「現在も株式会社○○の営業部営業一課に在籍中」と読み取ってもらえます。
「現在に至る」は、履歴書の作成時点で会社に在籍中の方だけが使う表現です。すでに退職して離職中の方は使いません。離職中なら「20XX年X月 一身上の都合により退職」と書いて、その下に「以上」と記載します。
また、「現在に至る」は職歴欄にのみ使うのが原則です。学歴欄では使いません。在学中であれば「○○大学○○学部○○学科 在学中」、卒業前なら「卒業見込み」と書くのが正しい書き方です。
「現在に至る」と書いたら、その1行下に右寄せで「以上」と記載するのが一般的なマナーです。「以上」は「これ以降に学歴・職歴の記載はありません」という意思表示で、ビジネス文書の基本ルールでもあります。
在職中・離職中いずれの場合も、職歴欄の最後には「以上」を書いて締めくくるのが正式な書き方です。「以上」がないと、採用担当者から「書き漏れではないか」と疑われる可能性があるため、忘れずに記入しましょう。
「現在に至る」と「以上」は、書く位置にもルールがあります。基本ルールを押さえれば、どんな履歴書フォーマットでも応用できます。
「現在に至る」は職歴欄の最後の職歴の1行下に、左寄せで記入します。続く1行下に、右寄せで「以上」と書くのが正しい配置です。左右で位置を分けることで、視覚的にも文章の終わりがわかりやすくなります。
見本として、第二新卒で在職中の方の記入例を見てみましょう。「学歴」の記載が終わった後、中央に「職歴」と書き、改行して時系列で職歴を並べます。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
営業部 営業一課に配属
現在に至る
以上
このように、「現在に至る」を左寄せで書き、その1行下に「以上」を右寄せで配置するのが基本です。
すでに退職している場合は「現在に至る」を使いません。退職年月と退職理由を書いた後、改行して右寄せで「以上」と記載します。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
20XX年X月 一身上の都合により退職
以上
退職理由は、自己都合なら「一身上の都合により退職」、会社都合なら「会社都合により退職」と書きます。会社都合退職の詳細は「会社都合退職とは|自己都合との違い・失業給付・手続きを徹底解説」も参考にしてください。
在職中であることを示す表現には、「現在に至る」のほかに「在職中」という書き方もあります。どちらを使っても意味は同じですが、使うシーンや書き方が少し異なります。
「現在に至る」は、最後の職歴を書いた次の行に、左寄せで記載するのが一般的です。職歴に余裕がある場合のスタンダードな書き方で、フォーマルな印象を与えます。
「在職中」を使う場合は、現職の会社名・部署名と同じ行の右側に記載します。たとえば「20XX年4月 株式会社○○ 入社 営業部 営業一課に配属(在職中)」のように、最後にカッコ付きで添える書き方です。
「在職中」を使う場合も、その1行下には「以上」を右寄せで書きます。スペースを節約したい場合や、簡潔に伝えたい場合に適した書き方です。
「現在に至る」と「在職中」、どちらを使っても採用担当者の評価に影響することはありません。書きやすい方、フォーマットに合う方を選んでください。20代の転職活動で迷ったら、より丁寧な印象を与える「現在に至る」を使うのが無難です。
現職に退職を申し出ていて、退職予定日が決まっている場合は、その情報も履歴書に記載しましょう。応募企業にとって「いつから入社できるか」は重要な判断材料になるためです。
「現在に至る」の1行下に、左寄せで「なお、20XX年X月X日付で退職予定」と書き加えます。さらにその1行下に右寄せで「以上」と記載します。
20XX年4月 株式会社○○ 入社
現在に至る
なお、20XX年X月X日付で退職予定
以上
現職に退職を申し出ていない、または退職日が確定していない場合は、無理に書く必要はありません。「現在に至る」と「以上」だけで締めて構いません。
ただし、面接で「いつから入社可能ですか?」と聞かれることはほぼ確実なので、就業規則の退職申出期限や引き継ぎ期間を確認し、入社可能時期の目安を答えられるよう準備しておきましょう。退職交渉のコツは「円満退職の進め方|退職を切り出すタイミングと伝え方の例文」も参考になります。
退職日までの有給休暇消化期間中は、まだ会社に在籍している状態です。そのため履歴書では「現在に至る」または「在職中」と書きます。有給消化中であることをあえて書く必要はありません。
20代の若手・第二新卒の方は職歴が少ないので問題ないことが多いですが、20代後半で複数社経験している場合や、項目の多い履歴書フォーマットでは「現在に至る」「以上」を書くスペースが足りなくなることがあります。
残り1行しかない場合は、「現在に至る」を左寄せ・「以上」を右寄せで同じ行に書く方法があります。
現在に至る 以上
見栄えはやや窮屈ですが、マナー違反ではありません。多くの履歴書ガイドでも認められている書き方です。
もう1行も空きがない場合は、最後の職歴と同じ行に「現在に至る」「以上」を書き加えます。最終職歴の文末から2文字分ほど空けて「現在に至る」、続けてスペースを空けて右端に「以上」を配置します。
そもそも職歴が多すぎて窮屈な場合は、内容を統合して行数を減らすのも一つの方法です。たとえば、同じ会社内での部署異動が複数回ある場合、「○○部・△△部・□□部に従事」のように1行にまとめられます。
詳しい職歴は職務経歴書で別途伝えれば問題ありません。職務経歴書の書き方は「職務経歴書の書き方完全マニュアル|テンプレート付き・職種別の記入例」をご覧ください。
JIS規格、厚生労働省様式、転職用などフォーマットによって職歴欄のスペースは異なります。職歴が多い方は、職歴欄が広く取られているフォーマットを選ぶと余裕を持って書けます。
学歴・職歴欄が2ページにわたる履歴書を使っている場合、最終職歴を1ページ目の最後、「現在に至る」「以上」だけが2ページ目に来るような配置は避けたいところです。可能な限り、最後の職歴と「現在に至る」「以上」をセットで同じページに収めましょう。
「現在に至る」は短い言葉ですが、書き方を間違えると採用担当者に誤った情報が伝わります。20代の転職で陥りやすいミスを3つ紹介します。
「現在に至る」は、その直前の職歴が「今の自分の所属」と一致していなければ意味が通じません。パソコンで履歴書を作成し、複数社に応募していると、転職活動中に部署異動や昇進があっても古い職歴のままになっているケースが多発します。
提出前には必ず、最後に書いた職歴が「現在の所属部署・担当業務」と一致しているか確認してください。直前の異動が反映されていないと、面接で齟齬が生じて信頼を損ないます。
「現在に至る」だけ書いて「以上」を忘れるのは、よくあるミスです。「以上」がないと、書類の終わりが不明瞭で、採用担当者が「書き漏れ?」と疑問を持つ原因になります。
「以上」を書き忘れたことだけで不採用になることはほぼありませんが、ビジネス文書の基本マナーとして必ず記入する習慣をつけましょう。履歴書全般の書き方は「履歴書の書き方完全ガイド|マナー・項目別の正解【20代・第二新卒向け】」も参考になります。
すでに退職して離職中なのに「現在に至る」と書くのは誤りです。逆に、在職中なのに書き忘れると、採用担当者から「もう辞めているからすぐ働けるのでは」と誤解される可能性があります。
企業側は入社可能日のスケジュールを気にしているケースが多いため、現在の在職状況が正確に伝わるよう、書き忘れ・書き間違いには注意が必要です。
20代の転職では、典型的な正社員勤務以外のケースもあります。立場ごとに「現在に至る」の使い方を整理しておきましょう。
派遣社員として現在も働いている場合は、派遣元の会社名と派遣先を記載した上で「現在に至る」と書きます。「20XX年X月 ○○株式会社(派遣元) 入社 △△株式会社(派遣先) △△部にて勤務」のように、派遣元と派遣先の両方を明記しましょう。契約社員も同様に、現職を書いて「現在に至る」と続けます。
フリーランスや個人事業主として活動を続けている場合も「現在に至る」を使います。「20XX年X月 個人事業主として独立 ○○業務に従事」と書き、改行して「現在に至る」、その下に「以上」と続けます。
すでに廃業している場合は「現在に至る」は使わず、「20XX年X月 個人事業を廃業」と書いて「以上」で締めます。開業届を提出済みなら「20XX年X月 個人事業主として開業」と開業日も明記すると、活動期間がわかりやすくなります。
正社員職歴がない第二新卒や、応募職種に直結するアルバイト経験がある場合、アルバイト経験を書くこともあります。現在も継続中なら「現在に至る」を使えます。アルバイトだとわかるよう「20XX年X月 ○○株式会社 アルバイト入社」と明記してください。
学生のアルバイト経験は基本的に職歴に含めません。ただし、応募先で活かせる長期アルバイトがある場合は記載することもあります。学歴欄に「○○大学○○学部 在学中」と書き、職歴欄に「20XX年X月 ○○株式会社 アルバイト入社 現在に至る」と続ける形になります。
「現在に至る」に日付は不要です。「現在」は履歴書を読む採用担当者がそれを目にしている時点を指すため、特定の日付を書く必要はありません。日付を書くと冗長な印象になるので、シンプルに「現在に至る」とだけ記載しましょう。
「現在に至る」の書き忘れ自体で書類選考に落ちることはほとんどありません。ただし、在職中であることが採用担当者に伝わらないと、入社可能時期の見立てが狂う可能性があります。企業側が「すぐ働けるはず」と勘違いし、想定よりタイトな入社スケジュールを提示してくる場合もあるので、なるべく書くようにしましょう。
履歴書では「現在に至る」と終止形で書くのが正しい書き方です。「現在に至り」のような連用形は使いません。手書きの場合、文字が崩れて読み間違いされないよう、丁寧に書くことを心がけましょう。
職務経歴書でも、現職について書いた最後に「現在に至る」または「在職中」と記載します。職務経歴書は履歴書よりも書式が自由ですが、書類の末尾には右寄せで「以上」を記入するのが一般的です。
産休・育休中は会社に在籍している状態なので「現在に至る」を使えます。「20XX年X月 産前産後休業取得」「20XX年X月 育児休業取得」のように、休暇取得を1行で書き、その後に「現在に至る」と続けるのが丁寧な書き方です。本人希望欄に復職予定時期を書いておくと、企業側が入社時期を判断しやすくなります。
「現在に至る」は、履歴書の職歴欄に書く小さな表現ですが、採用担当者にあなたの在職状況を正確に伝える重要な役割があります。記入ルールを押さえれば、誰でも迷わず書けるようになります。
本記事のポイントは3つです。1つ目は、在職中の方だけが使い、最後の職歴の1行下に左寄せで書くこと。2つ目は、必ず「以上」とセットで使い、その1行下に右寄せで配置すること。3つ目は、退職予定日が決まっていればその情報も併記し、スペースが足りない場合は同じ行にまとめても問題ないということです。
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