マーケティング用語集|基本用語・指標の計算式・似た言葉の違い

マーケティング用語は、意味と一緒に「何を数えるか」「何で割るか」「どの文脈か」を確認します。この用語集は、戦略・顧客・Web広告・効果測定を引くための索引です。同じ略語でも媒体や組織で対象が異なるため、指標名だけで数字を比較しないでください。
戦略と顧客の基本用語
用語 | 基本の意味 | 使うときの注意 |
|---|---|---|
マーケティング | 顧客の理解から価値提供・関係構築までの活動 | 広告や集客だけに限定しない |
KPI/目標値 | 重要な指標/目指す水準 | 指標名と数値目標を分ける |
STP | 市場の区分・対象選定・位置付け | 誰に何を提供するかを具体化 |
ペルソナ | 調査などに基づく顧客像のモデル | 思い込みだけの架空人物で決めない |
CRM | 顧客関係を管理・改善する考え方と実務 | CRMソフトの導入自体を成果にしない |
MA | マーケティング業務の自動化や支援 | 対象業務・条件・人の判断を明記 |
CAC | 対象の顧客獲得費用÷新規顧客数 | 費用範囲・有料顧客・期間を定義 |
LTV | 顧客との取引による価値のモデル | 売上/粗利益、観測/予測期間を明記 |
リテンション/チャーン | 継続/離脱・解約 | 人・契約・売上と対象コホートを分ける |
NPS | 推奨者%−批判者%という推奨意向スコア | 満足度や実際の紹介件数とは別 |
サブスクリプション | 契約に基づく継続課金 | 定額以外に従量・段階制もある |
継続顧客への施策が新規獲得より必ず安いとは限りません。LTVも常に利益の実測総額とは限らず、将来を推計するなら前提と不確実性を残します。CACと問い合わせ等のCPAのつなぎ方はCACとCPAの違いで確認できます。
NPSの基準は0〜10の推奨意向で、9〜10が推奨者、0〜6が批判者です。差の値は−100〜100のスコアであり、人数や単純な満足者割合ではありません。
Web・コンテンツ・広告の用語
用語 | 基本の意味 | 混同しやすい点 |
|---|---|---|
SEO | 自然検索で発見・理解されやすくする取り組み | 広告枠の掲載費がなくても制作・運用費はある |
コンテンツ/UGC | 提供情報/利用者が生成した内容 | UGCだから信頼・権利・正確性が保証されない |
ランディングページ(LP) | 分析ではセッションの入口ページ | 施策の専用ページを指す文脈もある |
paid search/検索広告 | 検索結果に掲載する有料広告 | 自然検索の順位改善とは別 |
運用型広告 | 配信・入札・予算などを調整して運用する広告 | 掲載場所・課金・目的は別の分類軸 |
programmatic advertising | 自動化された広告取引・購入 | 運用調整一般の厳密な同義語ではない |
リターゲティング | 過去の接点などを基に再配信する方法 | 識別・同意・媒体の対応条件がある |
リーチ | 媒体の定義で重複を除いた到達数 | 推計・識別の制約があり完全な実人数とは限らない |
フリークエンシー | 同じ対象・期間の表示÷リーチという平均 | 全員が同じ回数見た意味ではない |
GA4のランディングページはセッションの最初のpage_viewに対応するページです。獲得施策用の専用ページだけを指すわけではなく、どちらの文脈でも縦長であることは必須条件ではありません。SEOの順位や継続流入、UGCの成果も一律に保証できません。
費用・率の指標を一つの例で引く
架空の同期間の広告で、媒体費10万円、表示10,000回、クリック200回、重複除外した同じ種類のクリック経由成果10件とします。税・制作費・運用費は含みません。
指標 | 式 | 架空例の値 | 読む対象 |
|---|---|---|---|
CTR | クリック÷表示×100 | 2% | 表示からクリックへの割合 |
クリックCVR | 対象成果÷クリック×100 | 5% | 同じクリック経路の成果 |
CPC | 広告費÷クリック | 500円 | 1クリックの費用 |
CPM | 広告費÷表示×1,000 | 10,000円 | 1,000表示の費用 |
CPA | 広告費÷定義済み成果 | 10,000円 | 1アクションの費用 |
Google広告の平均CPAはコンバージョンの費用指標です。問い合わせCPAを新規顧客CACと同じ値にしません。CTRやCVRだけで訴求やページの優劣を確定せず、対象者・面・構成・計測を確認します。レポート指標、実際の請求対象、入札目標も分けます。CPM課金でも実績CPCは計算できます。分母が0なら算出不可として扱います。
ROIとROASは利益と売上の範囲が違う
ROASは対象売上または定義したコンバージョン価値÷広告費、ROIは対象の純利益÷投資額です。例えば架空の施策で、広告に対応させた売上30万円、広告費10万円ならROASは300%。原価控除後・販促費控除前の粗利益12万円、広告費10万円と制作等の追加費2万円を投資とすれば、投資12万円、控除後利益0円でROIは0%です。同じ費用を二重に引かないでください。
広告に割り当てた売上は、それがすべて広告によって増えた証明ではありません。部門別に採用する指標や分母を決める際はKPIの職種別定義と具体例を使い、売上・利益・費用の範囲を記録します。
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